《浅草》笑いあり、涙あり。これぞ日本のエンターテインメント!


メトロポリターナ編集部が、東京メトロ沿線で見つけたいろいろなことを気ままにご紹介。今回は、編集部員・大谷が、見れば見るほど引き込まれる大衆演劇の魅力を探ってきました!

浅草/浅草木馬館

最近、大衆演劇に夢中なメトロポリターナ編集部の大谷です。以前、大衆演劇が好きな友人に連れて行ってもらったのがきっかけで、休みの日に見に行くようになりました。よく行く劇場は、浅草の浅草寺の近くにある大衆演劇専門の劇場「浅草木馬館」。ここでは1つの劇団が1ヶ月間、毎日違う内容のお芝居を上演しています。舞台は3時間(休憩含む)ほどで、笑いあり、涙ありのお芝居と、曲にあわせて役者が歌って踊る舞踊・歌謡ショーがセットになっています。

2_picture.JPG
浅草木馬館外観

「大衆演劇の起源は明治初期と言われています。昔の歌舞伎も大衆のための演劇だったんです」と、「浅草木馬館」を運営する篠原演劇企画の篠原正浩さんは話してくれました。海外との交流が増えた明治初期に、歌舞伎は日本文化として紹介され、伝統や格式を重んじた国劇に発展し、高級化が進んでいったそう。一方で、伝統や格式にとらわれず、安くて面白い娯楽を大衆に届けようとした演劇集団が生まれました。それが、現在の大衆演劇のルーツとなっているそうです。

3_picture.JPG
劇団暁 演目「弁天小僧と清水の次郎長」

大衆演劇の魅力は、お芝居そのものにあると思います。江戸時代や明治時代につくられた題目が多く、演出や脚本を現代風にアレンジするなど、できるかぎり多くのお客さんに面白さが伝わるように創意工夫されています。さらには、日本の演劇の文化を継承しながら、ダンスやミュージカルなど別ジャンルの表現も自分たちの舞台に取り入れているとのこと。日々の稽古で磨き抜かれた芸と、お客さんを楽しませたいという想いが、お芝居を魅力的にしているのですね。


大衆演劇の初心者入門動画

舞台を端から端までいっぱいに使った手に汗握る剣劇や、ド派手な照明と流行りの曲で歌って踊る歌謡ショーなど、大衆演劇はなにしろ見応え満点です。「浅草木馬館」の公式YouTubeでは、さまざまな劇団の上演のダイジェストムービーや、大衆演劇の初心者向け入門動画などを鑑賞できます。なにはともあれ、百聞は一見にしかずです! 大衆演劇の面白さは劇場で見てこそ。日によっては当日券もあるようなので、浅草にお出かけの際は、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。


4_info.JPG

ASAKUSA MOKUBAKAN

台東区浅草2-7-5
[TEL]03-3842-0709
[営]昼の部12:00〜15:30、夜の部17:00〜20:30
[休]月末2日
※年始年末の営業は、通常と異なりますので、下記のホームページで確認、または電話でお問い合わせください
浅草木馬館ホームページ:https://www.shinohara-engeki.jp/mokubakan.html


大谷光(おおたに ひかる)

メトロポリターナ編集部員。東京都小平市出身。東京23区エリアを日々探索中。でも、多摩地域と函館西部地区が心のオアシス。


LATEST POSTS