《銀座》5代にわたって受け継がれる、温故知新の“高級金平糖”(後編)

グルメ

東京メトロ沿線で見つけたことを、編集部が気ままにご紹介する「気ままにメトロポリターナ」。編集部員・渡邉が気になっていた、銀座の金平糖(こんぺいとう)専門店。その歴史やこだわりの製法をご紹介した前編に引き続き、いよいよここでしか手に入らない注目の金平糖を紹介します。
 

銀座/銀座 緑寿庵清水(りょくじゅあんしみず)

1847年に京都で創業した金平糖専門店の「緑寿庵清水(りょくじゅあんしみず)」。編集部員・渡邉は、創業より170周年目にあたる2017年にオープンした、「銀座 緑寿庵清水」に行ってきました。こちらでは、伝統ある和菓子を、金平糖を通じてもっと身近に感じてほしいという思いから、“伝統と現代に通じる革新を融合した金平糖”を発信。京都では手に入らない、限定を金平糖を扱っているのです。金平糖の歴史を紹介した前編に続いて、今回は、渡邉お気に入りの金平糖を紹介します。

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金平糖の中心核に素材が入った、「極厳選」シリーズ。

「銀座 緑寿庵清水」では、常時20種類以上の金平糖を扱っていますが、5代目の清水泰博さんが生み出すのは、素材そのものを金平糖の“核”にしてしまう、「極厳選」シリーズです。前編で紹介した「にじの星」が、砂糖に果汁などを一緒にかけあわせてつくるのに対して、素材そのものに糖蜜をかけて結晶にさせる「極厳選」は、さらにさらに、難易度が高いのだといいます。

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開封した瞬間から小豆がふわっと香る「おはぎの金平糖」。薄茶とよくあいます。「おはぎの金平糖」2700円

そんな「極厳選」シリーズのなかでも、渡邉がひと粒食べて感動したのが、「おはぎの金平糖」。見た目もおはぎを思わせるその中身は、なんと煎ったうるち米! そのまわりには、北海道産小豆を混ぜて結晶にしているので、噛みしめた瞬間にうるち米のサクッとした歯ごたえと、まるで炊いた小豆を思わせる風味が口のなかいっぱいに広がります。お抹茶や日本茶との相性も抜群です! ちなみに、バーが多い場所柄でしょうか、「ウイスキーとよくあう」というお客さまの声もあるとか。

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左から「ピスタチオの金平糖」、「いよかんの果実糖」 各3240円
※「いよかんの果実糖」は、一日10箱店頭限定品(予約可)

続いて紹介したいのが、「極厳選」シリーズの「いよかん」と「ピスタチオ」。お店のスタッフ猪飼さんもイチオシという「いよかん」は、糖蜜漬けした皮を、果汁を混ぜた糖蜜で結晶にさせたもの。さわやかな風味と皮の食感が楽しめます。一方「ピスタチオ」は、一粒まるっとピスタチオを包んだ金平糖。食感と香ばしさを生かすために、糖蜜が薄がけになっています。どれもこれも砂糖菓子を食べているとは思えないほどスッキリとした甘さで、ついつい口に運んでしまう美味しさです。

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金平糖のイメージにあった色の水引がついている「極厳選」シリーズの外箱。高級感が漂う木箱なので、ギフトとして贈る側ももらう側もうれしいですね。

金平糖は、出産祝いや結婚祝いに、“縁起のいいお菓子”として選ばれることがあります。それは、音を聞きながら一粒一粒を大事に育てあげていく製造方法や、(砂糖を主原料としているため)時間が経っても色褪せることがないことが、喜ばれるからだそう。ひとつとして同じ味がない「緑寿庵清水」の金平糖は、お茶菓子としてはもちろん、晩酌のおともや、大切な人のへのギフトなど、さまざまな機会に楽しみたいですね。数量限定や期間限定の商品もあるので、銀座に行くときは、ぜひ立ち寄ってみてください!


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GINZA RYOKUJUAN SHIMIZU

中央区銀座6-2-1
[TEL]03-5537-9111
[営]月〜金 11:00〜19:30、土・日・祝 11:00〜18:30
[休]水 ※祝日の場合は木曜
http://www.konpeito.co.jp/blog/ginza


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