《表参道》ものづくりにストーリーを感じるエシカルジュエリー

2021.09.03 ファッション

編集部が、東京メトロ沿線の“いま気になること”を紹介している「気ままにメトロポリターナ」。8月号「サステナブルファッション入門」特集で登場した、ファッションディレクター・軍地彩弓さんがオススメしていたジュエリーショップに、編集部員・渡邉が行ってきました！

表参道／HASUNA表参道本店

連載「東京CODE」でおなじみのファッションディレクター・軍地彩弓さんが注目する、サステナ系ブランドのひとつとして、8月号特集に登場した《HASUNA（ハスナ）》。お客さまの手に届くまでのすべての工程においてサステナビリティを追求し、目に見える美しさだけでなく、偽りのない“ものづくり”を目指す、エシカルジュエリー・ブランドです。特集内では、最新コレクション「HOPE」に注目しましたが、ここでは、編集部・渡邉が「HASUNA表参道本店」に足を運び、実際に気になったジュエリーを紹介したいと思います。

_{フェアマインド認証を取得した南米産エシカルゴールドを使用している《HASUNA》のジュエリー。}

表参道と原宿の中間にありながら、都会の喧騒を忘れさせる静かな通りに佇む、「HASUNA表参道本店」。店内にあるディスプレイには、さりげなく身につけられるものから、ちょっと目を引く形や色まで、じつにさまざまなジュエリーが。持続可能な素材のみならず、発展途上国の人々の雇用など、倫理的な労働環境にも一貫した配慮をもち、ものづくりすべてに“ストーリー”を感じられるのが、このブランドの特徴です。

_{ダイヤモンドやゴールド以外にも、パールやジェムストーン、珊瑚など、バリエーションに富んだコレクションが並ぶディスプレイ。}

ディスプレイのなかで、とくに目を奪われたジュエリーがありました。それは、白と黒の模様が美しい「l’unique（リュニック）」というコレクションです。モノトーン部分は、なんと南米・ベリーズ近郊でしか採れないという貝！英領から独立し国家樹立40年足らずという開発途上の国で、地元の職人によって研磨・カットされているそうです。オーバル型や、18Kイエローゴールドで囲われたタイプがあり、表面にあしらわれたダイヤモンドもポイント。洗練された雰囲気が魅力的です。

_{コーヒーの産地としても知られるグアテマラの隣国・ベリーズで採れるウィルクス貝を用いた「l’unique」コレクション。

左 l'unique oval ネックレス 8万2500円、左上 l'unique ネックレス 12万1000円、右上 l'unique イヤリングオーバル(#2) 15万4000円、手前右 l'unique リングオーバル(#2) 12万6500円、手前左 l'unique oval リングオーバルシェル＆ダイヤモンド(#2) 13万2000円

画像提供／HASUNA}

もうひとつ気になったのが、一粒のパールがひときわ存在感をみせる「Bless」というコレクションです。そのものづくりの舞台は、みかんの名産地でもある愛媛県西予市明浜町。みかんを有機栽培したり、海の生態系を壊さぬよう廃油石けんを積極的に使用するなど、町全体で自然を守る取り組みをしています。この地で育てられた「あこやパール」は、一粒一粒が上品な輝きを放ちます。真珠の光沢を、ダイヤモンドが引き立てるとともに、マットなゴールドの曲線がしなやかで美しいデザインです。

輝やかしい宝石を身につけると、それに見合う気品を問われるようで身が引き締まります（笑）。けれど、サステナブルとエシカルにこだわった《HASUNA》のジュエリーは、生産背景がクリアだからこそ、より美しく感じられ、見ているだけでも心が清らかになる気がしました。表参道本店では、来店予約だけでなくオンライン接客でも対応中です。婚約指輪や結婚指輪をお探しのカップルにもオススメですよ！ジュエリーの数だけ広がる世界各地の美しいストーリーを、ぜひ感じてみてください。