大丸東京店の6階にオープンした編集売り場「Lib Tokyo」 (写真・田中幸美)

《東京》大丸が初の衣食住一体型のセレクト売り場「Lib Tokyo」をオープン


 毎日おおぜいの人が忙しく行き交うターミナル、東京駅。その東京駅に直結する大丸東京店に3日、都会の喧噪から遠く離れ、まるで湘南の海のようにゆっくりと時間の流れる編集売り場「Lib Tokyo」(リブ トーキョー)がオープンしました。

大丸東京店の6階にオープンした編集売り場「Lib Tokyo」のコンセプトは、「都会の中で海辺のような風を」


 リブ トーキョーは、物販、カフェ、書籍が一体となった大丸初のコンセプト型セレクトゾーンです。130坪の売り場面積に、アパレルや雑貨だけでなく、観葉植物や書籍、ビーチスタイルのカフェなど9ブランドが並びます。
 プロデュースを手がけたのは、葉山の人気セレクトショップ「SUNSHINE+CLOUD」(サンシャイン+クラウド)のオーナー兼デザイナーの高須勇人さん。サンシャイン+クラウドでは、アパレルのほか、植物や書籍、カフェなどを展開し、顧客のライフスタイルに寄り添ったコンセプトショップを展開しています。

Sunny&Co.は、葉山のSUNSHINE+CLOUDの東京版


 リブ トーキョーの売り場共通のコンセプトは、「都会の中で海辺のような風を」。 「Lib」は、「Life is beautiful」「Library」などの意味を込めた造語だそう。
 いずれも長く愛用できるシンプルで心地よい服や雑貨、丁寧な手仕事が光るレザー製品、個性を引き立てる帽子などに加え、心地よい暮らしに必須の植物などをそろえました。一番奥のスペースでは、ガラス張りの窓からは海ではなくて都会のビル群が臨め、カジュアルなフードとクラフトビールが味わえるカフェを配置しました。

リブ トーキョー唯一のカフェ「ソルトウォーターテーブル」はビーチスタイルです


 それぞれのブランドを紹介しましょう。
 「YAECA」(ヤエカ)は、服だけでなく、周りの環境や生活との関係から生まれるシンプルさを形にしたブランドです。 

ヤエカは、生活環境に応じたシンプルさを持ち味としています


ヤエカの服は白やブルーが基調



 「Sunny&Co.」は、葉山の「サンシャイン+クラウド」の東京版です。着ていて心地よい服、リラックスできて素の自分の戻れるモノを提供しています。
 Sunny&Co.のお薦めは、イギリスで生まれ、今はイタリアで生産するトーマス・メーソンの生地を使用したスリップオーバーワンピース。コットン100%の肌触りの良さと細いストライプが涼しそうです。

Sunny&Co.のもう1つのお薦めは、Tシャツ。表には「ALOHA」、裏には「MAHALO」と描かれています


Sunny&Co.の服は、都会の真ん中で心地よい海風が感じられるようなものばかり



 「GRANDMA MAMA DAUGHTER」(グランママ ママ ドーター)は、デニムブランドとして知られる「カトー」が手がけたレディースライン。祖母から母、娘と受け継ぎ、永遠に着ることのできる3世代御用達の服がコンセプトです。

グランママ ママ ドーターは、3世代が受け継いで着ることのできるシンプルな服を提唱


グランママ ママ ドータのおすすめは、チノ素材を使ってハリ感を出したワンピースとスカート


 「K▶Postolka」(ケィ ポシュトルカ)は、イタリア発のレザーブランド「エンリーべーグリン」をはじめとするヨーロッパからの雑貨をセレクトしています。エンリーべーグリンのバッグは、職人の手作りで1つとして同じモノはありません。

イタリア発のレザーブランド「エンリーべーグリン」をはじめとするヨーロッパからの雑貨をそろえたケィ ポシュトルカ


 「KAMILAVKA」(カミラフカ)は、これからの帽子をコンセプトに、オートクチュールの要素を織り交ぜた帽子のブランドです。

カミラフカでは、帽子がまるでアート作品のように飾られています


 「LIFE+Lab PLEJOUR」(ライフラボ バイ プレジュール)は、全ての人々に植物をもっと身近に感じてほしいと、花と緑に囲まれた豊かな生活を発信。とくに、最近雑誌などで話題の珍奇植物を集めているのが特徴です。コーナーの片隅には一足早い桜の木も飾られています。

緑あふれるライフラボ バイ プレジュールのコーナー


ライフラボ バイ プレジュールの片隅には生の桜の木が…


 そして、唯一のカフェスペース「Salt Water Table」(ソルトウォーターテーブル)は、〝都会の中の海辺のテーブル〟をイメージしたビーチスタイルのカフェです。タコスやサラダを中心とした料理はカラフルで選びかいのあるメニューです。熊澤酒造(神奈川県茅ケ崎市)のクラフトビールやオーガニックワインなどでくつろぎの一時を過ごせます。

たっぷりの葉野菜とアボガド、トマト、チキンをバジルソースでいただく「チキンとアボガドのサンド」(1500円) (写真・大丸東京店提供)


「アロス・メヒカーナ」(1680円)は、牛肉のアドボソース煮込みのことです  (写真・大丸東京店提供)

 外光差し込む開放的なスペースにカテゴリーミックスされた売り場。買い物以外にも訪れなくなる空間です。(写真はすべて田中幸美)


◆「大丸東京店」は東京都千代田区丸の内1-9-1。午前10時~午後8時。問い合わせは☎03・3212・8011。
ホームページは、http://www.daimaru.co.jp/tokyo/libtokyo/


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