メトロポリターナ編集部が、東京メトロ沿線で見つけたいろいろなことを気ままにご紹介。街歩き好きな編集部員・大谷が蔵前で出合った、グルメバーガーをレポートします!
蔵前/McLean -old burger stand-
僕は散歩が好きで、浅草エリアの散歩コースは決まって蔵前スタートにしています。この街の魅力はなんといっても、どこか懐かしさを感じる街並みにあります。ローカルな下町の雰囲気を楽しめるおかず横丁や、古い建物をリノベーションしたおしゃれなカフェなど、どの店も気さくに温かく出迎えてくれます。そんなこの街の人の温かさを感じながら浅草方面へぶらりと散歩するのが好きなんです。
先日は、なんのプランも立てずに蔵前へ散歩に。ふらっと立ち寄った雑貨屋さんに、美味しいごはん屋さんを聞いたところ、おすすめのハンバーガーショップを教えてもらいました。なんとそこのお店には、蔵前の名物バーガーがあるとのこと。気になったので行ってきました!
個性的な組み合わせのハンバーガー
雑貨屋さんに教えてもらったお店は、隅田川沿い、厩橋(うまやばし)の近くにある「McLean -old burger stand-」。こちらのおすすめは、なんと、かき揚げを挟んだという「マクレーン天麩羅バーガー」。かき揚げがハンバーガーの具材に使われているなんて聞いたこともありません。名前のインパクトに心を躍らせ、さっそく注文!
注文を済ませて、2階のイートインスペースへ。ウッド調でおしゃれな雰囲気漂う店内は、1800年代後半から1900年代前半にアメリカで登場したバースタイルのハンバーガースタンドをイメージしているそうです。オールドアメリカンなインテリアや小物が置かれたこだわりを感じる店内は、蔵前にいることを忘れてしまうほど。これは、ハンバーガーへの期待も膨らみます。
天麩羅バーガーのクセになる食感と味!
注文した「マクレーン天麩羅バーガー」は、店員さんが2階まで運んできてくれました。とにかくびっくりしたのは手で掴むのもやっとなほどのボリューム感。食べる前からパティの肉汁とソースがあふれていて、僕の食欲は全開に! 専用の紙に包んで、支えのピンを引き抜いて、口に入るギリギリの厚さにまで潰して、ガブリ。
かき揚げとそれに合わせた和風のソース。ガツンと肉の味がする粗挽きのパティに、みずみずしいトマトとシャキシャキのレタス。そして、こんがりフワッとしたほんのり甘味のあるバンズが、絶妙な一体感とを生みだしていました。
見ためのインパクトもさることながら、サクサクとしたかき揚げが食感のアクセントに。食べ進めていくうちに、ソースや肉汁が染みて柔らかくなったかき揚げは、フワッとした食感に変化していくのも楽しめました。
下町生まれのハンバーガーショップ
なぜこの下町でハンバーガーショップを開こうと思ったのか気になったので、店長の落合浩平さんに聞いてみました。
以前はファッション業界で働いていたという落合さん。その当時、撮影現場で食べた本格的なハンバーガーの美味しさに衝撃を受けたのをきっかけに、その魅力にどんどんはまっていったそうです。そして、都内の人気ハンバーガーショップで約4年間の修行を積んだあと、2016年に「McLean -old burger stand-」を開店。
浅草出身の落合さんは、お店を開く場所は「となり街の蔵前しか考えてなかった」と話してくれました。
さらに、「この街には本格的なハンバーガーを食べたことがない人たちが、まだまだたくさんいると感じていました。以前の僕がハンバーガーのおいしさに衝撃を受けたように、この街の人たちにも、美味しいハンバーガーを届けたいという想いがあったんです」とも話してくれました。
そんな、蔵前に根ざしたハンバーガーを提供する「McLean -old burger stand-」は、テイクアウトもやっています。
次の下町散歩は、こちらのハンバーガーをお供に隅田川沿いを散歩してみようと思います。今回紹介した「マクレーン天麩羅バーガー」は一日数量限定なので、気になる方は電話で確認してみてくださいね。
MCLEAN -OLD BURGER STAND-
台東区駒形2-2-10 ファンライフ駒形1F・2F
[TEL]03-6802-8232
[営]火〜金 11:30〜20:00、日11:30〜15:30
※テイクアウトは11:00〜
[休]月
http://www.mclean.jp
大谷光(おおたに ひかる)
メトロポリターナ編集部員。東京都小平市出身。東京23区エリアを日々探索中。でも、多摩地域と函館西部地区が心のオアシス。