本だけじゃない!荻窪の、心おどる3軒[荻窪は、本屋さんへ]


文禄堂 荻窪店

新しい本屋のかたちを目指す

「文禄堂」は、都内を中心に書店を展開する「あゆみBOOKS」の系列店。荻窪店の特徴は、入り口にたたずむ3輪自動車「ブックルート」。約400冊の本を積載して、地域の祭りやイベントに出かけて移動販売を行っている。店頭に並ぶ“街の本屋”ならではの幅広いラインナップの書籍に加え、漫画好きな大人に喜ばれるような漫画のセレクトも好評。

ドアを取り去った開放的な入り口に、3輪の「ブックルート」がこの店のアイコン

「ブックルート」の荷台には、フェア中の商品がずらりと並ぶ。 写真は「リアル アニマル フェア」開催時のもの

テントのように設えた店内の一角では、文房具や雑貨を販売する。プレゼントを探すのも楽しい

前田さんに聞く 文禄堂のこと

この街にしっかりとなじむ、街の本屋に

 この店は、2012年に「あゆみBOOKS」として荻窪にオープンし、2015年に今の屋号「文禄堂」としてリニューアルオープンしました。荻窪駅から近く、中規模の書店ということもあり、老若男女問わず幅広いお客さんが来店されます。そのため、文庫本や雑誌はもちろん、実用書や美術書など、できる限り様々なジャンルの本を手に取れるよう、心がけています。

 2015年のリニューアルの際には、お客さんがもっと足を運びやすい店になるように意識しました。入り口の開口部を大きくとり、思いきってドアを取りはらうことで、開放的で入りやすいつくりにしています。

 これからも、荻窪の魅力を吸収して、街に育てていただくことによって、ほかの地域の方々にも楽しめる品揃えができればと思っています。昔ながらの「街の本屋」でありながら、すこしずつ時代にあわせて変化していく、そんな本屋が目標です。

前田さんオススメの2冊

『宇宙探偵 ノーグレイ』
著 : 田中 啓文 740円 河出文庫

 5篇の話からなるSFミステリー。怪獣惑星で起きた人気怪獣の密室殺人…事件の解決を頼まれたのは、宇宙探偵 ノーグレイ! と、ごちゃまぜな世界観に翻弄されながらも、どんどん物語に惹きこまれてしまう

『異性』
著 : 角田光代、穂村弘 530円 河出文庫

 小説家の角田光代と歌人である穂村弘が、それぞれ女性と男性の立場から、異性のことについて綴るエッセイ。「外見と内面」や「好意」についてなど、ひとつの同じテーマでも、すれ違いが生まれる瞬間を考察していく

BUNROKUDO

杉並区荻窪5-30-6 福村産業ビル 1F
[TEL]03-3392-2271
[営]月〜土 9:00〜25:00 日・祝 10:00~24:00
[休]無休
http://bunrokudo.jp





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