荒木町といえば、夜の街というイメージが強いかもしれませんが、実は昼に歩いても楽しい場所。時代とともに変化しつづけてきたこの街の歴史の痕跡が、あちこちに見られます!
芸者さんも歩いていた『路地と石畳』
「荒木町には、細い路地と石畳がたくさんあります。この石畳はかつて新宿通りを路面電車が走っていた頃の、線路に使われていた敷石を再利用したもの。花街として栄えた歴史もあり、今でも飲食店は多く、400店舗以上が軒を連ねています」
すり鉢地形の正体は…『策(むち)の池』
「この池は、すり鉢地形のいちばん底に当たる場所。今はとても小さな池ですが、昔はもっと大きく滝もあり、この池を囲むように茶屋や料亭ができて花街へと発展していったという歴史があります。その後だんだんと水が引き、周りが住宅地となって、すり鉢状の地形が現れたというわけです。運がよければ、この池の主であるすっぽんの“アラちゃん”に出会えるかも?」
とんかつ鈴新
創業60年を超える老舗「とんかつ鈴新」の二代目店主、鈴木洋一さん(右)と、三代目店主の鈴木隆介さん(左)。カウンター席のみの小さな店内には、この街の歴史やすり鉢地形に関する展示・書籍等もあり、鈴木さんの地元愛があふれている。

TONKATSU SUZUSHIN

新宿区荒木町10-28 十番館ビル 1F
[TEL]03-3341-0768
[営]月〜土 11:30~14:00、17:30~20:00
[休]日・祝
https://suzushin.gorp.jp