ジェンダーバイアスに気づく - Netflixシリーズ「ヒヤマケンタロウの妊娠」[映画とドラマで]


Netflixシリーズ
『ヒヤマケンタロウの妊娠』

4月21日(木) Netflixにて全世界独占配信


 男女の役割について固定的な思い込みを持つ“ジェンダーバイアス”や、無意識の偏見“アンコンシャスバイアス”。バイアスをなくし、みんなが生きやすい多様な社会を実現するためには、立場や性別を超えて互いを理解することが重要だ。しかし、それは簡単なことではない。

 もし、他人の痛みや苦しみを、自分のものとして実際に体験できるのであれば、相互理解はもっと進むのかもしれない。そう思わせてくれたのが本作だ。

 自分が妊娠するとは思っていなかった男性が突然の妊娠に悪戦苦闘する桧山健太郎(斎藤工)と周囲の⼈々を描いたNetflixシリーズ『ヒヤマケンタロウの妊娠』。妊娠に困惑する桧山に、彼のパートナーである亜季(上野樹里)は、驚きのあまり「私の子なの?」と思わず聞いてしまう。桧山は妊娠によるキャリアの壁に直面したりと、男女の役割における固定観念の逆転をコミカルに描いている。

 妊娠をきっかけに今まで見えてこなかった社会のさまざまな問題や、生きづらさに疑問を投げかけつつも、クスッと笑えるシーンも盛りだくさん。ぜひ、パートナーと一緒に楽しんでもらいたい。


《COMMENT》

斎藤⼯

Q. 本作のオファーを受けた時、桧⼭健太郎という役柄を、どのように演じたいと思われましたか? また、どんな作品にしたいと思われますか?
⽇々“今までの当たり前”が⾒直されながらも、それが覆されるには時間がかかる⻭痒い現代における、この男⼥の役割の固定概念が⼊れ替わる本作は、多様な価値観を認め合うための⼀助になる可能性を秘めている気がしています。

Q. 本作を楽しみにしているファンの皆様へメッセージをお願いいたします。
何事にも多様性が求められている昨今、「ヒヤマケンタロウの妊娠」という坂井先⽣が産み出して下さった⼀つの新しい⾓度、モノの捉え⽅を、上野樹⾥さん、箱⽥監督、菊地監督をはじめ、⽇本映画界の要となる素晴らしきキャスト、スタッフ⽅々と共に作品に愉しく詰め込んで、広く深く軽やかにお届け出来たらと思っております。

上野樹⾥

Q. 本作のオファーを受けた時、瀬⼾亜季という役柄を、どのように演じたいと思われましたか?
パートナーの桧⼭が妊娠したことにより、亜季の抱く家族や家庭というものへのネガティブな概念と葛藤したり、⾃由でありたいと願う亜季の価値観が変化したりと、桧⼭と共に成⻑していくキャラクターを楽しんで演じたいです。気軽に楽しめる作品でありながら、ジェンダーやマイノリティなどへの理解を深めるきっかけとなる作品になれたらなと思います。

Q. 本作を楽しみにしているファンの皆様へメッセージをお願いいたします。
⾃分らしく⽣き抜く全ての⼈へエールを送れるような作品になるよう、亜季を通して⾃分にできる役割を全⼒で全うしたいと思います。楽しみにしていてください。

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Netflixシリーズ 『ヒヤマケンタロウの妊娠』

原作:坂井恵理『ヒヤマケンタロウの妊娠』(講談社「BE LOVE KC」所載)
監督:箱田優子、菊地健雄
脚本:山田能龍、岨手由貴子、天野千尋
出演:斎藤工、上野樹里、筒井真理子、岩松了、高橋和也、宇野祥平、山田真歩、リリー・フランキー ほか


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