エレン・アルトフェスト/金崎将司《地球がまわる音を聴く:パンデミック以降のウェルビーイング》


新しい時代をいかに生きるか?
ウェルビーイングについて16作家の作品から考える

 地球規模のパンデミックに見舞われているいま、世界はどうなるのか、そのなかでどう生きるのかを、改めて考えるきっかけになる展覧会が、六本木ヒルズの森美術館で開催中。16名の作家の作品に触れれば、自ずと自分への問いかけが、始まるはず。


Ellen Altfest

1枚の絵に凝縮された時間と想像力
植物や窓から見える景色、人物などをモチーフとした、写実的な絵画を描くエレン・アルトフェスト。すべて自然光のもと、実物を詳細に観察しながら年単位の膨大な時間をかけて制作され、枯れたり、腐ったり、成長したりという、時間の流れのなかで起こる対象の変化が、緻密な筆遣いによってキャンバスに塗り重ねられている。小さなサイズの一見可愛らしい絵画だが、遠目でもそこにただならぬものが宿っているのがわかり、近づくと、時間と想像力が凝縮された、一度見ただけでは把握することができないほどの視覚情報に圧倒される。

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《杉苔》2022年
Courtesy: 思文閣(京都)、White Cube


Masashi Kanasaki

コラージュから発展した地層のような立体作品
雑誌やチラシを切り抜き、台紙に貼り付けるコラージュから、紙片を貼り重ねることで立体作品へと発展したという金崎将司の作品。切り抜いた紙に薄めた木工用ボンドをたっぷりと塗り、筆で何度も押し付けながら貼り重ねていくという手法で、高い集中力と膨大な時間を要する。その蓄積は、まるで異星の地層のようだ。見せることを意図せず、つくることと生きることが直結した作品からは、純粋に表現する衝動やエネルギーが溢れ出している。

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手前《百万年》2012年
奥左から《無題》2022年-、《みつけられたもの》2019年、《山びこ》2014年


《INFORMATION》

地球がまわる音を聴く:
パンデミック以降のウェルビーイング

11月6日(日)まで開催中!
開館時間:10:00〜22:00(火曜日のみ17:00まで)
※入館は閉館時間の30分前まで。会期中無休
会場:森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)


《ARTIST》

エレン・アルトフェスト/青野文昭/モンティエン・ブンマー/ロベール・クートラス/堀尾昭子/堀尾貞治/飯山由貴/金崎将司/金沢寿美/小泉明郎/ヴォルフガング・ライプ/ゾーイ・レナード /内藤正敏/オノ・ヨーコ/ツァイ・チャウエイ(蔡佳葳)/ギド・ファン・デア・ウェルヴェ


《TICKET》

チケットは事前予約制
購入は専用オンラインサイトか「ヒルズアプリ」へ

[専用オンラインサイト]
https://visit.mam-tcv-macg-hills.com
[ヒルズアプリ]
https://hillsapp.page.link/app_installer


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