【最終回】音楽フェス復活の夏!Bonnarooレポート《音楽日々帖》


 アメリカ三大フェスのひとつ、ボナルーが2022年6月、3年ぶりに開催されました。マスクやワクチン証明などの規制が撤廃され、完全に復活モード。会場に出現した観覧車や巨大噴水、全米から集結したキャンピングカー、ヒッピー村みたいなキャンプサイト、一つひとつに圧倒されます。

 パンデミック後初ということで、クラブ文化の復活を象徴するスポットだったのが、ディスクロージャーらが出演したThe Other Stage。観覧車のネオンが闇に浮かび、踊る人たちが身に着けたサイリウムや電飾フラフープが妖艶でした。

 また、めったに来日しないルーツ音楽のビッグネームも登場。2日目はブルーグラスのアリソン・クラウスに続き、カントリーのザ・チックスで大盛り上がり。メインステージで2アクト続けてフィドルが鳴っているというのは、アメリカらしい瞬間でした。

 ボナルーならではの魅力といえば、参加者同士が「Happy Roo!」とハイファイブを交わすポジティブなバイブスと、多様で寛容な雰囲気。目を惹くファッションで自己表現する人たちの多さ、会期中にはプライドパレードも。客層も幅広く、私が出会った限りでは11ヵ月の赤ちゃん(!)から70代、車椅子の人まで、さまざまな人たちがひとつの空間を楽しんでいる感じが素敵でした。

 日本から行く場合、ナッシュビル国際空港からシャトルバスが運行されています。宿泊は設営済みテントやホテルプランをチケットと一緒に予約すると便利そうですよ(2022年開催時)。いつかアメリカの音楽フェスを体験してみてください!

DISCLOSURE『Energy』

 コロナ禍に届いた、ど直球なダンスアルバムを楽しめる日がついに!「フロアは空っぽだった」というナレーションに、長らく踊れなかった人々のエネルギーが爆発していました

metro234_metroradio_1.jpgUNIVERSAL MUSIC 2020

THE CHICKS『Gaslighter』

 カントリー界の闘う女性トリオによる14年ぶりのスタジオアルバム。巻き起こった大合唱は、いかに大勢の人々が彼女たちの復活を待ちわびていたかを物語っていました

metro234_metroradio_2.jpgCOLUMBIA 2020

BLEACHERS『Take the Sadness Out of Saturday Night』

 ジャック・アントノフ企画のステージには、ChvrchesのローレンやJapanese Breakfast、カーリー・レイ・ジェプセンらがサプライズ登場! 女性アーティストとのパイプの太さはさすが

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RCA 2021






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