聞いたことはあるけれど、実はよく知らない“冷え取り”。靴下を履くだけで健康に!? さてその実態は…。《w&fw》ディレクターの三上津香沙さんにお話を聞きました。
小木:今月のゲストは、僕も履いている冷え取り靴下ブランド《w&fw》のディレクター、スタイリストの三上津香沙さんです!
三上:よろしくお願いします!
小木:僕も三上さんの冷え取り靴下を愛用していて、すこぶる体調もいいです。冷え取りって、言葉は知っているけど詳しく知らない人も多いと思うので、まずはどういうものか教えていただけますか?
三上:まず、人間の体は上半身よりも下半身の体温が低いんです。足先の温度だと30℃前後。それは心臓や内臓から距離が離れていて、めぐりが悪いせいです。筋肉の少ない女性のほうが、温度が低くなりがちです。
小木:つまり人体の構造的に、下肢はどうしても体温が低くなってしまうということですね。
三上:体温が低ければ免疫力も落ちます。だからその冷えている下肢を温める。それが、冷え取り健康法なんです。そして、温めるのに一番効率的なのは半身浴。でも、24時間ずっとお風呂に入っているわけにはいかないでしょ?
小木:仕事にも行けないし、ふやけちゃいそう(笑)。
三上:だから、日中や睡眠時の温めサポートのために靴下を履くんです。ポイントは、シルクの靴下であるということ。そしてほかの素材の靴下とセットで重ね履きすることです。
小木:それはなぜですか?
三上:シルクが吸水性と放湿性に優れているからです。つまり足の汗を吸い取って、外に放出してくれる。放出した水分は、2枚目に履くウールやコットンの靴下が吸収します。だから常に足がドライな状態に保たれるんです。
小木:コットンの靴下って、蒸れますもんね。それだと逆に冷やしちゃうわけか。
三上:体を冷えていない状態に保つのが、冷え取りなんです。シルクの靴下を履くだけで24時間365日、体を温めることができます。だから、やらないのはもったいない!
小木:三上さんはなぜ、冷え取りを始めたんですか?
三上:きっかけは病気ですね。私は、40歳前後の頃に子宮筋腫と卵巣嚢腫が見つかったんです。ホルモン治療などもしましたが、半年続けても何も改善されなくて…。
小木:それで辿り着いたのが冷え取りだったんですね。
三上:冷え取り健康法は、整体師の先生に教えてもらいました。私、それまでは冬でも素足にパンプスという生活だったんですよ(笑)。だから最初は、えっ靴下⁉ しかも五本指なんて絶対無理!と思っていました。けれど冷え取り生活をしたら3カ月で効果が出てきて。それまでは生理痛もひどかったんですが、それがまったくなくなったんです。
小木:目から鱗の体験だったと。
三上:そうなんです。ただ、当時は冷え取り靴下って全然可愛いものがなかったんです。だから自分でつくっちゃいました。
小木:《w&fw》は、ご自身の体験から生まれたブランドなんですね。
三上:温めることは、体だけではなく心にも作用します。温まれば、余裕ができて、自分を見つめることができる。自信が生まれ、自分を愛することができる。そして人からも愛されるようになる。冷え取りを通じて、そんな自分を実現してほしいという想いを込めました。
小木:冷え取りは、体と心に効果あり!僕もこれからも続けたいと思います。三上さん、今日はありがとうございました!
《THIS MONTH GUEST》
《w&fw》ディレクター三上津香沙(みかみ つかさ)さん
ヘアメイクの経験を経て、現在はスタイリストとして活躍中。自身が病気を患ったことをきっかけに“冷え取り”に出合い、靴下ブランドを立ち上げ。“冷え取り”を広める活動を行っている
w&tw
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