Illustration: Haruka Toshimitsu Text: Hanae Inoue

《働くオンナの救Q箱》だるさが長引く…これって夏風邪?


 夏バテと思いきや、熱が出たり、せきが止まらない!この季節の風邪が治りにくくて長引きがちなのはなぜ?夏ならではの原因や、症状の特徴を知っておこう。

Q1.風邪の原因は季節によって違うの?

 風邪ウイルスは数百種類もあるといわれ、季節によって流行しやすいウイルスが異なります。たとえば冬の風邪は、気温が低く空気が乾燥している「低温乾燥」の環境を好む風邪ウイルスによるもの。一方、夏のように気温と湿度が高い「高温多湿」の環境下で活発になるウイルスも存在するのです。代表的なのはアデノウイルス、エンテロウイルス、コクサッキーウイルスの3種類。夏風邪はたいてい、これらのウイルスが原因と考えられます。

Q2.夏風邪ならではの症状って?

 あまり高熱が出ず、37℃前後の微熱が続きます。また夏風邪ウイルスの多くは消化器系、つまりお腹の中で増殖するため、腹痛や下痢といった症状が出るのも特徴的。また、エアコンによる冷えと乾燥で、のどの粘膜が弱り、せきが出ることもあるでしょう。さらに夏場は室内と屋外で温度差が激しく、寝つきが悪いと睡眠不足などで体力と免疫力が低下しがち。その状態ではウイルスが体外へ排出されにくいため、症状が長引いてしまうのです。

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