四月から、ひとり暮らしや入学、入社、転勤など、環境の変わった方もたくさんいらっしゃることと思います。ひとり暮らしを始められた方は、新しい環境、日々の家事と奮闘していらっしゃるのではないでしょうか。することが多すぎて心がざわざわするとき、自分を見失いそうになるとき、オススメの瞑想があります。
といってもおおげさなものではなく、たとえば、お茶碗を洗うとき、洗濯物をたたむときに、「今、目の前のことに集中しよう」と思って無心に取り組むこと。それだけで立派な瞑想になると思うのです。
昔はどんな職業でも、修行時代の主な仕事は雑用。最初は怒られることもとても多いものです。そんなとき、掃き掃除や拭き掃除で無心に手や体を動かすと、塞いでいた胸の中がすこしずつ晴れていきます。私自身も、悲しいことがあったとき、着物をたたんでいると、だんだん気持ちが楽になるのを感じたものです。気持ちを安定させるのに、雑用がどれだけ役に立ったかしれません。
家事や雑事が瞑想になるかならないかは、最初の設定がとても大事。先ほども書いたように、「目の前のことに集中する」ことがとても大事です。「早くしないと怒られる」と不安を抱いていたり、「こんなことしたくない」と、腰が引けていると、用事が終わっても心がスッキリしません。
掃除機をかける、野菜をきざむ、浴槽を洗う、靴を磨く、メイクスポンジを洗う…などなど、生活の中で瞑想のチャンスはいっぱいです。瞑想のつもりで家事や雑事に取り組むことで、身の回りは自然と整います。するとまた、そういう気持ちのいい環境に身を置いている自分に、自然と自信が持てるようになってきます。ちょっとしんどいときにこそ、簡単な用事を見つけて集中すること。新生活で取り入れてみてくださいね。

