「粋な男の十ヶ条」「できる人の社交マナー」など、世の中にはたくさんのハウツーがありますが、芸者時代、世間で「いい男」「いい女」と言われる方は、そういった成功法則や、「こうあるべき」というセオリーとはかけ離れていると感じていました。それでも、あるいはそれゆえに、人を惹きつける魅力がありました。
そもそも、人によって持論の成功法則がまったく違うのです。例えば、嫌なことは「トコトンやる派」「ドンドンやめる派」、どちらも成果を出しておられました。時間を絶対守らないことで有名な方や、読書をしない、人の話を聞かないという方でも、長年業界のトップにおられる方もいらっしゃいました。そんな方々を間近で見るうちに、聖人君子じゃなくても、自己啓発本と真逆のことをしても、心からやりたいと思うことを自分なりのやり方で一途にすれば、望む世界で生きられるのだと思うようになりました。世間ではタブーと言われていることをしても、愛されつづける人もいるのです。だからこそ、人目や世間を気にして、したくないことをしたり、心が動かないものを選ぶより、人にどう思われようと、自分の好みを貫くことが重要。本音で生きることによって生命力があふれて、結果的に人を惹きつけます。そもそもやりたくないことで成功しても、満たされません。いろんな成功法則を実践しながら結果が出ない場合、その成功法則に縛られるあまり、自分の本当の好みや心からの願いを押し殺していないか、見つめ直してみることが必要です。また、どんなに人からよく思われようと努力しても、自分で自分を嫌ったりダメ出ししていたら、なかなか結果は出ないものです。
人と違っても、違う自分を大事にする。いつでも今の自分を肯定する。自分に合った成功法則を自分でつくるのが人生なのかもしれませんね。
