洋食屋のお父さんの影響で、いまでも料理に腕をふるうという満原選手。「けど、洋食の定番であるハンバーグは つくらないですね。父親のつくったものには敵わないので」

サンロッカーズ渋谷 満原優樹《浅利陽介とコートの外で。》①

コラム

 Bリーグ公認の「B.LEAGUE FREAK」に任命された俳優・浅利陽介が、いま気になるプロバスケットボール選手に話を聞く。

ゴール下でしのぎを削る、チームのビッグマン

浅利: こうして対面するとやっぱり大きいですね。ちなみにバッシュは何センチですか?

満原:31センチです。

浅利:やっぱり大きい! 試合を見ていると、《ナイキ》を履いていることが多いですよね。

満原: 僕は秋田の能代工業高校出身なのですが、《ナイキ》がチームのスポンサーだったので、その頃からずっと履いています。

浅利:さすが強豪・能代工業です。練習時間も、かなり長かったんじゃないですか?

満原:いや、当時は全体練習が2時間半くらいでした。そのかわり、それぞれ自主練に打ち込んでいましたね。僕はずっと、ミドルシュートの練習をしていました。本数は決めずに、気づけば夜の10時頃までひたすら打っていたことも(笑)。同じ位置からでも状況やステップを変えて、何本も何本も。

浅利: そこまでミドルシュートにこだわったのはなぜ?

満原:毎年インターハイの前に、OB戦があるんです。トップリーグや大学で活躍している先輩たちの混合チームと試合するんですけど、もちろんボコボコに負かされました。それが悔しくって。自分の得点力に「納得できない!」と思い、シュートの幅を広げるため、その試合が終わった直後からミドルシュートの練習をしていました。

浅利:試合が終わったら、その日は休みそうなものだけど…。シュートに対して強く執着するように、日常のなかにも満原選手のこだわりってありますか?

満原: こだわり、といえば食事ですね。実家が洋食屋なので、僕も家で料理をつくります。盛り付けにもこだわりますよ(笑)。そしてもちろん、食べることが大好き。だから、減量をしていた時期はキツかった。3ヵ月かけて、トレーニングしながら13キロも体重を落としたことがあります。

浅利:辛そうですね…。でも、なんでそんなに減量を?

満原: うちのチームの特色は、全員で献身的にディフェンスをして、ボールを奪ったら走り込んで、速いゲーム展開でゴールを奪うこと。だから、より“走れるチーム”を目指すために、自分もチームスタイルに合わせて肉体改造したんです。食事制限は大変でしたが、それでも、1週間のうち1食だけは好きなものを食べて、モチベーションを保っていました。

浅利: トレーニングしながらの食事制限を3ヵ月! けど、満原選手の場合、学生時代から体づくりには気を使ってたんじゃないですか?

満原: そうですね。昔から、特に足腰の強化を集中的にやっています。いくら上半身を強くしても、下半身がしっかりしていないと意味がないですから。いまはポジション的に外国人選手とマッチアップすることが多いのですが、下半身ができていないと、押し込まれたときに支えられず、スクリーンアウトで競り勝てないので。

浅利:ゴール下の競り合いは、勝敗に大きく関わってくる分、本当に厳しそうですね。

満原:そこは、僕の頑張りどころです。ときには感情を表に出して盛り上げながら、チームを引っ張っていきたいですね。

 

《今月のゲストは…》

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サンロッカーズ渋谷 満原優樹

 1989年12月27日、神奈川県生まれ。身長198cm、体重110kg。サンロッカーズ渋谷所属。2018-19シーズンよりキャプテンを務める。外国人選手にも負けない屈強なフィジカルを活かしつつ、ミドルシュートで巧みにゴールを狙う


《インタビューを終えて…》

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Presenter:浅利 陽介(あさり ようすけ)

 俳優。2018年よりBリーグ公認「B.LEAGUE FREAK」に就任した、筋金入りのバスケファン。現在、テレビドラマをはじめ、映画や舞台の話題作にも多数出演。バスケをするときは《アシックス》のバッシュを愛用しています。

明日は、②WEB EXTRA


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