Bリーグ公認の「B.LEAGUE FREAK」に任命された俳優・浅利陽介が、いま気になるプロバスケットボール選手に話を聞く。
伸び代は果てしなく。若手チームの新キャプテン!
浅利:エヴェッサって「えべっさん」(七福神の戎さま)なんですね。
合田:はい。チーム名の由来は「えべっさん」。去年の15周年のときは、「エヴェッサは運がないから」って言ってチームロゴの横に、小さくひらがなで「ん」を書いていたんですよ(笑)。
浅利:神頼みだ。
合田:そしたらなんと地区2位に(笑)。だから、毎年今宮戎神社の参拝に行くんですよ。
浅利:戎さまって商売繁盛の神様じゃなかったっけ?
合田:勝てば商売繁盛ということです(笑)。
浅利:大阪っぽいなぁ(笑)。チームには海外出身の選手が多いよね。
合田:そうなんですよ。だからもうチーム内の公用語は英語。それは本当にきついです(笑)。
浅利:それは大変だ!
合田:毎年、外国籍の選手には、関西弁を教えているんですけど、今年はそれどころじゃないですね。
浅利:むしろ英語を教えてもらわなきゃだね。しかもキャプテンだから、ちゃんとコミュニケーションを取らないといけないし。
合田:いま27歳なんですけど、上の世代が抜けて僕がチーム内の日本人で最年長。キャプテンに選んでもらえました。だから、先輩としてチームメイトの面倒もみてかなきゃいけないんです。ご飯おごったりとか…。
浅利:誰払う問題ね(笑)。僕も最近そういう立場になってきたから気持ちはわかる! 年が一個しか違わないのになんで俺がって。しかも絶対そいつのほうが稼いでるのに。
合田:お前のほうが稼いでるやろ問題ですね(笑)。わかります! とはいえ、チームをどう盛り上げていくかみたいなことはちゃんと考えてますよ。責任感も感じているし、いい加減なことはできないなって。
浅利:若手を育てる立場でもあるしね。自分のことだけを考えるわけにはいかないよね。僕も芝居の現場で、自分が引っ張らなきゃいけない立場になってきたけど、やっぱり大変。若手への指導ってどうやってるの?
合田:「あーせい」「こーせい」って上から言うことはしたくなくて。若手にはのびのびプレーしてもらいたいんです。だから、自分自身の行動で目指すべき方向を示せればいいのかなって思っています。本当は早く帰りたいんだけど、最後まで自主練習したりとか(笑)。
浅利:言葉ではなく、姿勢で示すキャプテン! かっこいいなぁ。最後に、東京の読者に向けてメッセージをお願いします。
合田: 大阪は若いチームです。ミスも多いし未完成。でもだからこそ、すごい勢いで成長もしています。見続けてもらえれば、Bリーグでいちばん面白いチームのはずです。ぜひ、ホームアリーナにも試合を見にきて、大阪のファンと一緒になって応援してもらえると嬉しいです!
浅利:いまでもチームが噛み合ったときの爆発力はすごいものがあるし、これからチームがどんな成長をしていくのか見ものだね。楽しみにしています!
《今月のゲストは…》
大阪エヴェッサ 合田 怜
1993年8月31日生まれ。大阪府出身。身長183cm。ポジションはSG。大阪学院大学を卒業後、西宮ストークスに加入。2016年のBリーグ設立時から大阪エヴェッサに所属し、今シーズンからキャプテンを務める。
《インタビューを終えて…》
この連載初の大阪取材。エヴェッサのホームアリーナに来られてよかったです。未完成の若手中心のチームだから、伸び代は大きいと思います。合田選手のキャプテンとしての成長も楽しみにしています!
あさり ようすけ
俳優。2018年よりBリーグ公認「B.LEAGUE FREAK」に就任した、筋金入りのバスケファン。現在、テレビドラマをはじめ、映画や舞台の話題作にも多数出演。どっちがおごるか問題、立場が近い相手の場合はジャンケンに逃げたりします(笑)