Bリーグ公認の「B.LEAGUE FREAK」に任命された俳優・浅利陽介が、いま気になるプロバスケットボール選手に話を聞く。
試合で100%を出すために休みの日は完全オフ!
浅利:ベンドラメ選手とは、前に一度会ったことはあるけれど、ちゃんとお話をするのは今日がはじめて。楽しみにしてきました!じつは、この連載は次号で最終回なんです。終わる前にどうしてもベンドラメ選手と話がしたくって、熱烈コールをさせていただきました!
ベンドラメ:ありがとうございます。
浅利:今日は練習終わり?
ベンドラメ:ウェイトトレーニングをしていました。シーズン中なので、全身のコンディションを整える感じで。
浅利:練習とかトレーニングのあとってサウナに行ったりするの?
ベンドラメ:よく行きますよ。
浅利:なんでそんなことを聞いたかと言うと、Bリーグ選手って激務じゃないですか。だからどうやって息抜きしているのか聞きたかったの。
ベンドラメ:僕の場合は、試合の翌日は完全にオフモードですね。なにもしたくない(笑)。
浅利:オンとオフを完全に切り替えてるね。
ベンドラメ:ちゃんと切り替えないと、試合で100%の力を出せないと思っていて。コートの中で最高のパフォーマンスをするために、オフはゼロなんです。
浅利:オンラインゲームはする?いまってなかなかみんなと食事に行けないから、チームメイトとのコミュニケーション手段として、ゲームをする選手もいるでしょ。
ベンドラメ:あまりしないですね。HCの方針でもあるんですが、サンロッカーズは、チーム内の雰囲気がとてもフレンドリーなんです。だから新人が入ってきても馴染みは早い。先輩後輩間も話がしやすい環境だと思いますよ。
浅利:練習中にちゃんとコミュニケーションが取れるってことか。役者の世界でも、コミュニケーションってすごい大事なんだよね。自分がやりたい演技を、監督やほかの役者にきちんと伝えることで、作品のクオリティが上がる。みんなの意思疎通ができていると、化学変化のようなものが起きるというか。
ベンドラメ:バスケも同じですね。やりたいプレーがあったとしても、突然やったら連携はできないし、シュートが外れてもフォローできない。でも、伝わっていたら、それに合わせて動くことができるし、チームメイトのアイデアも加わって、新しい連携プレーが生まれたりもする。だから、考えていることを言葉にしてきちんとシェアするって大事だなと思います。
浅利:外国籍選手との意思疎通はやっぱり大変なの?
ベンドラメ:大切なことは、通訳を通して正確に伝わるようにしていますね。試合中であれば、瞬時に考えを伝えないといけないので、事前に通訳に相談して、言葉を教えてもらったりもしています。そういった姿勢を心がけていると、彼らもきちんと話を聞くようになってくれるんですよ。
浅利:互いをリスペクトすることで、コミュニケーションの質を高めていってるんだね。僕も見習おう(笑)。ベンドラメ選手、今日はありがとうございました!
《今月のゲストは…》
サンロッカーズ渋谷 ベンドラメ礼生

1993年11月14日生まれ。福岡県出身。身長183cm。ポジションはPG。東海大学を卒業後、2016年にサンロッカーズに入団。現在はキャプテンを務める。2020東京オリンピックでは日本代表にも選ばれた。
《インタビューを終えて…》

チームの顔でもあるベンドラメ選手には、一度話を聞いてみたかったんです。キャプテンという立場もあって、チームメイトのことをよく見ている人という印象で、彼みたいな人がいると、周りの人は仕事がしやすいんだろうな。
あさり ようすけ
俳優。2018年よりBリーグ公認「B.LEAGUE FREAK」に就任した、筋金入りのバスケファン。現在、テレビドラマをはじめ、映画や舞台の話題作にも多数出演。ただいま長期ロケで地方滞在中。バスケにとっても飢えてます…。