コーヒーpapaのおいしい話㉑ コーヒー豆の選び方-2 「焙煎度合い、ブレンド、シングルオリジン、精製」

グルメ, コラム

 1.焙煎の度合いを知る
 まず初めは、自分の好みの焙煎度合いを見つけましょう。煎りはミディアム、ハイロースト、やや深煎りはシティロースト、深煎りはフルシティロースト、フレンチローストなどと表示されます。浅めの焙煎のコーヒーが好きとか深めの焙煎が好きとか決めてください。以下をチェックしてみましょう。
 「中煎り(ミディアム)」=酸味が主体です。レモンからオレンジまで柑橘(かんきつ)の果実のような酸の強弱の幅があります。優しく心地よいのが基本の酸味です。焙煎が浅すぎると穀物臭が残ります。
 「やや深煎り(シティ)」=高品質のコーヒーの方が酸の強い傾向がありますので、やや酸が残ります。焙煎による柔らかな苦みも加わり、バランスのよい深みのある味わいを楽しめます。
 「深煎り(フレンチロースト)」=酸味よりも苦味が主体のコーヒーになります。苦味といっても柔らかで心地よい深みのある味がおいしいコーヒーです。刺激的な焦げや煙の苦味はよいとはいえません。

左からハイ・シティ・フレンチロースト.jpg
左からハイ、シティ、フレンチロースト。焙煎度合いで酸や苦味が変化する

 2.まずは、その会社やお店のおすすめのブレンドを飲んでみる
 ブレンドは、いくつかの生産国の豆を配合し、焙煎業者や店舗が作りたい基本の味といえますので、好みの焙煎のブレンドがあればそこから試すのがよいでしょう。
 最近は、ブレンドが一つということはなく、焙煎や風味の異なるブレンドが準備されています。最近のシングルオリジンブーム(単一の生産地や農園の豆)を推奨する店も多くみられますが、店の自己主張という観点からいえばまずはブレンドが「基本のき」のはずです。
 対面販売の店であれば、配合を教えてくれると思います。「秘密です」などというのは、自信がない証拠かもしれません。同じコロンビア産やケニア産のコーヒーを使っていても、生産地域や品種などで味は違います。また、焙煎の仕方次第で結果の味は同じにはなりません。
 堀口珈琲では、100種以上のシングルオリジンの中から豆を選び、焙煎度合いと風味の異なる9種のブレンドを作っています。1年を通し有機物であるコーヒーの生豆は経時変化しますので、ブレンドの風味を一定に保つために、使用豆や配合の微調整は常に行っています。

NEXT: 高品質豆は各生産国の風味に違い



グルメ, コラム


この記事をシェアする

LATEST POSTS