interview:Mayuko Yago

主演俳優 城田優 インタビュー② WEB EXTRA|ブロードウェイミユージカル「ピピン」日本語版

カルチャー, 演劇, PR

家族や友人からの愛情を、エネルギーに変えて表現したい

 2019年夏、ブロードウェイミュージカル『ピピン』日本語版が上演される。主役のピピンを演じるのは、舞台、映像、歌とマルチな活躍を見せる俳優・城田優。今回の舞台で楽しみにしていることのひとつは、古くからの友人クリスタル・ケイとの、運命的な共演だ。
 「ケイも僕も、偶然同じ時期にブロードウェイで『ピピン』を見て、感銘を受けていて。しかも、ふたりとも同い年で、今年で芸能生活20周年! いろいろな“ご縁”が、『ピピン』と僕たちを引き合わせてくれたんだ!と、テンションが上がっています」
 クリスタル・ケイにとっては、これがミュージカル初挑戦。しかも、主役のピピンに匹敵する重要な役だ。ミュージカル界の先輩として、城田もできるだけ彼女をサポートしていくつもりだという。
 「ケイのプレッシャーは半端ないはず。でも、エンターテインメントは、表現する側も楽しむことが絶対に必要! 彼女がリラックスできるよう、他のキャストやスタッフも交えて、たくさんコミュニケーションを取っていきたいです。実は、人の緊張をほぐしてあげることで、自分の緊張もほぐれるんですよね(笑)。みんなで支え合って、楽しんでいけたらと思います」

 常に堂々としたパフォーマンスで、人々を魅了しているイメージがあるが、「僕はいつでも緊張するタイプ」と語る城田。仕事で根を詰めてしまったときのリラックス法を聞くと、にこりと笑顔を見せた。
 「僕の自慢は、素晴らしい友達に恵まれていること。もちろんケイもそのひとりです。友達と食事に行って、愚痴や悩みを話すと、みんな必ず前向きなアドバイスや励ましの言葉をくれるんです。話すだけでストレスが解消されて、明日からまた頑張ろう!となります。友達が僕の栄養剤ですね」
 さらに、仕事に励むうえで欠かせないのが、家族の存在だという。『ピピン』でも、家族の関係は大きなテーマのひとつになっている。
 「番組などで紹介されたこともありますが、城田家は家族構成がちょっと複雑なんです。それでも家族はみんな、ずっと一緒に喜怒哀楽を分かち合ってきた。いろいろなことを通じ合える、かけがえのない存在です。家族は絶対に僕を裏切らないと信じられるし、家族がいるからどんなことでも頑張れる自信があります。僕の人生のモットーである“Love&Peace”の根幹は、家族との間にある無償の愛なんです」
 この『ピピン』の舞台でも、自分が周囲から受け取っている愛情を、エネルギーに変えて観客に届けたいと、城田は目を輝かせていた。そんな想(おも)いを込めてステージに立つ、彼の姿を見るのが楽しみだ。

城田 優さん(ピピン役)

 1985年12月26日、東京生まれ。2003年に俳優デビュー以降、ドラマ、映画、舞台などで活躍。18年にミュージカル『ブロードウェイと銃弾』で第43回菊田一夫演劇賞を受賞など受賞歴多数。18年秋、ミュージカル・カバー・アルバム「a singer」を発売し話題に。今年8月25日に初のディナーショーを控え、11月には、ミュージカル『ファントム』で主演と演出を担う。
 

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ブロードウェイミュージカル「ピピン」日本語版

日程:6月10日(月)〜30日(日) 
会場:東急シアターオーブ(渋谷ヒカリエ11F)
お問い合わせ:キョードー東京
[TEL]0570-550-799

http://www.pippin2019.jp
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