イマジネーション(想像力)が指し示す未来
日本を代表するギタリストとして世界を舞台に活躍する一方、俳優業や日本人としては初となる「UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)」の親善大使の活動でも知られる、MIYAVI。そんな彼が、節目となる40歳の誕生日翌日に13枚目のアルバム『Imaginary』をリリース。そのタイトル通り、激しくも美しい楽曲たちが、聴く者の想像力を刺激する作品に仕上がっている。
「コロナ禍において、表現者として存在する意義や役割をあらためて考えさせられました。そこで出した僕なりの答えは、表現や文化の持つ力は、未来を指し示すものだということ。どんな時代でも未来は自分たちのイマジネーションにかかっているんじゃないか、そして僕たち表現者は、そのイマジネーションを生み出し、未来を構築する一端を担っているんじゃないかって。僕たち表現者に与えられた役割があるとしたら、それなのかなと」
では、MIYAVI自身がイマジネーションを刺激されるのは、どういった場面なのだろう?
「うーん、すべてのものに刺激されて、常になにかを与え、与えられていると感じています。たとえば、音楽以外の活動で俳優として演技をするときも、世界中にある難民キャンプを訪問するときも、たくさんのことを学ぶし、そのなかでの気づきがまたインスピレーションを与えてくれて、僕のイマジネーションを刺激してくれる。結局、人は、人として生きて、人として感じたものを、人として表現するだけなので」
新しい音楽を生み出し続けるなかで、MIYAVIにはずっと変わらない思いがある。
「やっぱり生きることに対してポジティブであることですね。結局、生きるか死ぬかって聞かれたら、生きるを選ぶ。自分の音楽を聴いてくれる人たちが心が解放されて、もっと自由でいいんだと思ってくれたら作品は完成です」
みやび
1981年9月14日、大阪府生まれ。アーティスト、俳優。エレクトリックギターをピックを使わずにすべて指で弾く、独自の“スラップ奏法”で世界から注目を集める。映画『Unbroken』(2016年日本公開)で俳優としてハリウッドデビュー。2017年には、日本人として初めてUNHCR親善大使に就任。出演作のNetflix『KATE』が、9月10日(金)より配信開始。
13thフルアルバム『Imaginary』通常盤
9月15日発売
3080円
ユニバーサルミュージック
http://myv382tokyo.com