ポジティブでピースフルな作品たちに会いにきて!
近年、画家としても注目されている、とんねるずの木梨憲武。2018年7月から大阪会場を皮切りに全国を巡回している美術館ツアー『木梨憲武展』が、いよいよ最終地である東京・上野の森美術館にて開催。最新作も加え、絵画、ドローイング、映像、オブジェなど約200点が展示される。
「ステイホームのときにはコンビニや薬局などで、段ボールやお菓子、石鹸などの空き箱をもらってきて、はさみでジョキジョキ切ったものをボンドで貼り合わせて、キャラクターをたくさんつくりました。いろんな個性を生み出す喜びがあるんです」
ニューヨークやロンドンの個展で好評だった「REACH OUT」シリーズも展示される。
「『REACH OUT』はいちばん長くつくり続けているシリーズで、伸びていく手がモチーフになっています。作品はひとりで描くこともあるけれど、金属やガラスなどの専門家と協力しながらオブジェをつくることも多いです。誰かと一緒に作品を作り上げていく過程もひとつの”reach out”(手を差し伸べること)。みんなで発想や技術を寄せ合いながらものづくりをするのは、おもしろいですね。そうしたところは、アートも音楽も同じだなと思います」
展覧会と同時期に生誕60年記念アルバムも発表。その豊かな創造性はどこからくるのだろうか?
「アートや音楽をやるのに免許はいらないですよね。なんでもそうだけど、自分なりのオリジナルのマニュアルで自由にやればいいんじゃないかな。ぼくの場合は、朝太陽が昇ってきたら、その喜びから一日が始まるんです。キタキタキター!ってね。毎日いいことだけ見つけるようにしています。もう、楽しいことしかやりたくないの!(笑)」
今回の展覧会には、まさにそんな自身の生き方を表すようなポジティブな作品があふれている。
「おじさんだけど小難しくねぇぞって(笑)。お子さんや若い方々にも、遊びにきてほしいですね!」
きなし のりたけ
1962年3月9日、東京都生まれ。石橋貴明とともにとんねるずとして活躍する一方、歌手や俳優、画家としても活動。画家としては、1994年に愛知県名古屋市にて木梨憲太郎の名で初個展『太陽ニコニカ展』を開催。以降、日本国内をはじめ、アメリカ・ニューヨーク、イギリス・ロンドンでも個展を開催し好評を博している。
木梨憲武展 Timing
-瞬間の光り-
会期:6月4日(土)~6月26日(日)
*会期中は無休
会場:上野の森美術館(日時指定予約制)
https://www.kinashiten.com