気づけば大きく、そして濃くなっている「シミ」。じつは単なる老化現象ではなく、皮膚の病気なのです。今回は、その予防とケアの知識をご紹介!
Q1.そもそもシミとは?
シミとは、皮膚の疾患でじつはさまざまな種類があり、その種類によって原因も異なります。いちばん多いシミは、紫外線による「日光黒子(にっこうこくし)」という色素性疾患で、30代頃から目立ってきます。この「日光黒子」が進行すると、イボのような「脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)」になることも。そのほかに「雀卵斑(じゃくらんはん)(ソバカス)」「肝斑」「炎症後色素沈着」「後天性真皮メラノサイトーシス」などの種類があるため、まずは自分のシミを正しく理解しましょう。
Q2.シミの原因は何?
最も多い日光黒子の場合、原因は紫外線による皮膚の老化です。皮膚は紫外線から細胞を守るため、黒色のメラニンを生成します。それを上手に体内から捨てられれば肌を美しい状態に保てますが、加齢などの理由から捨てる力が落ちると、黒色メラニンが残り、肌に色ムラができてシミとして見えてしまいます。それ以外のシミに関しては、10代からみられる「雀卵斑」は遺伝性で、「肝斑」はスキンケアの刺激やホルモンのアンバランスが関係すると考えられています。
Q3.シミを予防するためには?
日光黒子の予防には、紫外線対策が不可欠。シミができやすい人は、皮膚のバリア機能が落ちているケースが多いので、日焼け止めをつけることだけに頼らず、工夫しましょう。まずは紫外線が強くなる10~15時台の外出を減らすことが、簡単な対策です。そのうえで、日陰を歩く、日傘をさす、長袖のカーディガンやストール、手袋などの衣類やサングラスを活用するというように、日焼け止めを塗る以外にできる、肌にやさしい紫外線対策を併用しましょう。
Q4.効果的なケア方法はあるの?
シミはその部分にメラニンを増やす原因となる何かしらの炎症が起きて生じることが多いです。過度な日焼けはもちろんのこと、化粧品による化学的刺激や、お手入れ時の摩擦による物理的刺激で、肌内部に炎症が起きやすいため、行き過ぎたスキンケアには注意が必要です。また、急に増えたメラニンは十分な睡眠をとることで排泄しやすくなります。炎症後、色素沈着やくすみが気になる時は、睡眠不足にならないようにしましょう。
Q5.シミを消すことはできる?
シミは疾患なので、化粧品だけで消すことは難しく、種類に応じて外用療法や内服療法、レーザーなどで治療を行います。それを知らず、肌に合わないスキンケアやメイクを続けていると、シミの悪化につながることも。シミの種類は自己判断が難しく、治療にも専門的なアプローチが必要なので、医療機関を探す際は、皮膚科か形成外科の専門医が在籍していて、「美容」「アレルギー」「スキンケア」などを専門にしているところがオススメです。
監修:野本真由美先生
野本真由美クリニック銀座 院長
https://ginza-skinhealthcenter.com