日本の文化として、かつてどの街にも存在した古き良き銭湯。大きな湯船や富士山の絵、風呂上がりの牛乳など独特の風情が残る空間ですが、各家庭に風呂が普及し、スーパー銭湯が台頭したことなどで徐々に姿を消しています。都内の銭湯がピーク時の約5分の1まで減る中、その伝統的な魅力を発信するイベント「銭湯のススメ。」が新宿や上野などでスタートしました。
長らくお風呂で使われてきた牛乳石鹼と、日本をキーワードに幅広いコンテンツを集めるプロジェクト「BEAMS JAPAN(ビームス ジャパン)」のコラボレーションで企画。まず、「都内銭湯ジャック」と称して、約550カ所の暖簾(のれん)をイラストレーター長場雄氏の描き下ろし作品で飾りました。

長場氏の独特の”ゆるい”作品は、癒やしの空間にぴったり。東上野の寿湯では、描き下ろしイラストを女性銭湯絵師の田中みずき氏が仕上げた壁画も楽しめます。

また、新宿のビームス ジャパン店舗1階では、限定ポップアップショップがオープンしています。番台を模したフォトスポットや、脱衣所のようなディスプレーなどで銭湯の雰囲気が味わえるほか、牛のイラストが入ったパッケージの「牛乳石鹼カウブランド橙箱」(370円)などのコラボ商品も販売しています。

専用の台紙にジャックに参加する銭湯で押せるスタンプを集めれば、数に応じてオリジナルアイテムが当たる抽選をビームスジャパンで引くこともできます。寒さが厳しいこの頃、近所やお出かけ帰りにさまざまな銭湯で日頃の疲れを癒してみるのもいいですね。
銭湯のススメ。
会期:2月19日(火)まで
※寿湯(台東区東上野5-4-17)のイベントは20日(水)まで
《ポップアップショップ at BEAMS JAPAN》
ビームス ジャパン 1階(東京都新宿区新宿3-32-6)
《スタンプラリー》
会期:3月31日(日)まで
実施場所:東京都浴場組合に加盟する約550の全銭湯