現在、B2リーグの越谷アルファーズに所属する落合知也選手。彼には、Bリーガーではない、もうひとつの顔をもっている。それは、3×3バスケットボールのプレーヤーだ。3×3は、フルコートの約半分のコートで行う3対3のバスケットボールで、10分間一本勝負。素早い展開に加え、少人数制。監督もいない。だからこそ瞬間瞬間で個人の判断が問われ、一人で状況を打開する力が求められる。この競技は、いよいよ開催が迫った東京五輪から、オリンピック正式種目にもなった。実は彼は、Bリーガーになる前はストリートボールのチームでも活躍していた、日本における3×3のパイオニア的存在。そしてもちろん、東京五輪に出場が決まっている日本チームの代表選手を目指している。
「もともと3on3というストリートバスケを競技にしたのが、3×3です。僕は、この競技を創設期からやっています。現在代表候補は10人。そのうち4名が日本代表としてオリンピックに出場できます。候補選手はBリーガーも多いですが、僕はこの競技のパイオニアとして、オリンピックのコートに立ちたいと思っています。今でこそバスケは盛り上がってきているけれど、3×3はまだマイナーなので、自分みたいな選手が少しでもメディアに出て盛り上げて行きたいです」
選出条件の一つであるFIBA個人ランキングで、落合選出は現在1位(12月現在)。念願の五輪のコートに立つ、彼の姿を応援したいが、代表選手へ選ばれるかどうかはまだわからない。代表選手をかけた熾烈な競争は、オリンピック開催直前まで続く予定だ。
(プロフィール)
越谷アルファーズ 落合知也(おちあいともや)
1987年6月18日生まれ。東京都出身。身長195cm。ポジションはフォワード。ストリートボールチームなどを経て、越谷アルファーズに所属。同時に、TOKYO DIMEにも所属し、3×3競技で東京オリンピック出場を目指す