Bリーグ公認の「B.LEAGUE FREAK」に任命された俳優・浅利陽介が、いま気になるプロバスケットボール選手に話を聞く。

がむしゃらにバスケを楽しむ若きダンクシューター
 

浅利：馬場選手は大学在学中からプロとして活躍してましたよね？

馬場：はい、筑波大学でインカレ三連覇を達成して、その後「アルバルク東京」に入りました。うちのチームは、ヘッドコーチのルカ・パヴィチェヴィッチの存在が大きくて、僕がプロ入りを決めたのも、学生のときに彼と話して考え方が変わったことがきっかけなんです。選手よりも熱い人で、ヘッドコーチなのに試合中テクニカルファウルを受けるほど（笑）。

浅利：でも、そういう熱い姿勢は大事ですよね。

馬場：選手としては、その姿に奮い立たされることもあります。

浅利： チームでは最年少だけど、すっかり溶け込んでますね。

馬場： 人からよく「懐に入るのがうまい」って言われます。先輩からも自然といじられてます（笑）。

浅利：じゃあ、チームメイトと食事したり、練習後の時間も一緒にいることが多い？

馬場：そうですね。僕はお風呂が好きなので、遠征のときにはその土地ならではの温泉や銭湯にチームメイトと行って、リフレッシュしています。

浅利：仲いいですね！ オフシーズンもみんなで出かけたりとか？

馬場：オフシーズンは日本代表の練習があるので、まとまった休みがないんですよね。

浅利：ということは、1年間ずっとバスケ漬けだ。

馬場：そのかわり、休みの日にはバスケのことを考えないようにしています。オン・オフを切り替えて、スイッチを入れるのは体育館にいるときだけ。プロになってから移動中の読書が習慣になって、オフにはいろんなジャンルの本を読むようにしています。

浅利：大学で卒業論文を書くためにたくさん参考書を読んだと思うんだけど、馬場選手は「ダンクシュート」をテーマに書いたんですよね。

馬場：そうなんです。「ダンクシュートの有用性と、勝敗に及ぼす影響について」というテーマで、僕の大学4年間の全ダンクを取り上げながらまとめました。

浅利：3ポイントシュートよりも、ダンクのほうが重要ってこと？

馬場： はい。チームに与える勢いという点で大きいんです。論文の中で分析をして、ダンクの有用性を証明しました。でも、提出してから、もっと書きたかったなって。

浅利： とってもよく分かる……。僕の卒論は、俳優人生の原点でもあるチャールズ・チャップリンについて書いたのですが、いま思うともっと書けたなと。馬場選手は、手本にしている選手はいますか？

馬場：いないです。一生懸命プレーして楽しむのが、僕のバスケスタイルなので。常にがむしゃらにやっています。

浅利： バスケに対してはこんなにピュアで、普段は温厚だけど、コートの中では熱いですよね。プレー中に、読みかけの本のことを思い出したりはしないですか？（笑）

馬場：ないです（笑）。ここぞってときには全神経をボールひとつに集中して、ぶつかり合ってますから。けど、最近気持ちが抜けたプレーをするとルカコーチから「集中してない！」ってすぐ交代させられます……。気をつけないといけない今後の課題ですね。精進します！

《今月のゲストは…》

アルバルク東京 馬場雄大

　1995年11月7日、富山県生まれ。身長198cm 、体重 90kg。アルバルク東京所属。2017年からは日本代表に選ばれる。プロ初戦でも、代表戦でも、ダンクでデビューし、若き日本のホープとして注目を集める

《インタビューを終えて…》

　昨シーズン、優勝を決めるファイナルでは、闘争心のあふれるプレーが印象的だった馬場選手。話してみると、やわらかな雰囲気で、そのギャップに驚きました。代名詞でもあるダンクシュートに注目されがちですが、ディフェンスの話も聞いてみたいです！

《PICK UP!》

B.LEAGUE ALL STAR GAME2019 TOYAMA
開催日時 1月19日（土）19：10 TIP OFF
場所 富山市総合体育館
試合情報など、詳細はURLをチェック！ www.bleague.jp