プロバスケットボール男子の2018-19シーズンに活躍した選手らを表彰する「B.LEAGUE AWARD SHOW」が5月15日(水)、都内で開かれ、最優秀選手賞(MVP)は千葉ジェッツの富樫勇樹選手が初めて受賞した。式にはMVPやベスト5、新人賞などを受賞した選手が、見慣れたユニホームを脱ぎ、シックな黒色のスーツを身にまとって登場。会場に詰めかけたファンから、大きな歓声を浴びていた。
Bリーグ発足から3季目の18-19シーズンは、チャンピオンシップ決勝で千葉を破ったアルバルク東京の2年連続の優勝で幕を閉じた。大河正明チェアマンは「令和初のチャンピオンが決まった。昭和の野球、平成のサッカーJリーグに続く、令和のBリーグとして国民的スポーツにしたい」と話した。
Bリーグのスローガンを冠した「BREAK THE BORDER賞」は、44年ぶりのオリンピック出場を決めた日本男子代表チームが受賞。キャプテンを務める川崎ブレイブサンダースの篠山竜青選手は来年の東京オリンピックを見据え、「”日本一丸”となって盛り上げていきましょう」といつもの決めせりふで会場を沸かせた。
新人賞は大学を中退してBリーグ入りしたシーホース三河の岡田侑大選手。類い希な得点センスを1年目から見せつけたが、「来シーズンもこの場に立てるようにがんばりたい」といっそうの飛躍を期した。また、日本人初の通算1万得点という偉業を達成したレバンガ北海道の折茂武彦選手に「特別賞」が贈られるなど新旧のスターが勢ぞろいし、ファンを魅了した。


ベスト5は富樫選手、東京の田中大貴選手、三河の金丸晃輔選手の3人が3季連続で選出され、得点王の新潟アルビレックスBBのダバンテ・ガードナー、栃木ブレックスの遠藤祐亮の両選手も名を連ねている。
MVPの富樫選手は「輝かしい賞をもらい、うれしく思う。身長は167cmとバスケ界では低いが、だからこそたくさんの人に勇気や希望を与えられると思ってがんばってきた。感謝の気持ちを忘れず大好きなバスケをやっていきたい。これからオリンピックなど大きな大会があるので、しっかり戦い、『Bリーガーになりたい』とひとりでも多くの子どもに言って思ってもらえるよう努力していきたい」と感慨を語った。
