ロイヤルパークホテルの開業30周年を盛り上げる「アンバサダー」のスタッフが、地元の粋な街、日本橋を心を込めてガイドする短期連載。第9回は「日本料理 源氏香」で着物をまとってサービスする大平信子さんが、呉服屋「日本橋谷屋」を訪れ、改めて着こなしを学びました。
着ようと思う、機会は誰にも
かつて江戸幕府御用達の呉服商が多く住んだといわれる呉服橋。約200m東に位置する日本橋を越え、室町の沿道を歩くとビルの前に着物が飾ってありました。伝統の街にふさわしい装いを、さりげなく提案してくれる谷屋です。
嘉永元(1848)年に千葉県香取市で創業し、1997年にギャラリーも兼ねて「商業の起点」といわれる日本橋にお店をオープン。反物からの仕立てはもちろん、一級和裁士が常駐し、体形に合わせた細かな寸法の直しや、簡単に締められる「造り帯」への加工など幅広い着こなしを提案しています。店長の田宮秀則さんは「まず着付け教室で練習という発想を変え、お手持ちの着物を簡単に着られるよう仕立て直したりし、楽しむことから始めましょう」と説きます。
いつも自ら着付けする大平さんは「最初は先輩に教わりながら、1~2時間かかりました。最近は、(上下が分かれた)二部式など気軽に着られるものもあって、プライベートで着るときにいいな」と声が弾みます。

着物を”制服”とする大平さんが最も関心を寄せるのが、トータルコーディネート。「仕事では決まったものを着ていますが、自分で帯や帯締めなど一つ一つ気に入ったものを買うと全体でうまくいかない気がします」とやや困り顔。これに対し、田宮さんは素材によって大きくフォーマル、カジュアルを区別して全体を考えるよう助言します。
「最初は、金や銀色の糸が入っていればフォーマル寄り、それ以外はカジュアル寄りと思ってください。例えば、(伝統の絹織物)大島紬(つむぎ)は高級ですが、カジュアル寄りの着物なので、きらびやかな帯を合わせるのは違和感がありますよね」。洋服と同じように、冬は真綿、夏は透け感のある素材を選ぶなど季節感も重要だといいます。

また、谷屋が重要なポイントとするのは「帯」。色柄の違いに加え、背中の”お太鼓”が二重にできる袋帯は喜びが重なるよう慶事向きなど着るシーンに合わせた配慮が必要です。「着物よりも生地の面積は少ないのですが、目線が集まります。だから、着物は家族から譲られたものでも、帯は自分好みのものを選ぶことをお勧めします」(田宮さん)
谷屋は老舗ながら、興味のある人が気軽に立ち寄れる「きもの女子会」を開くなど和装の間口を広げています。普段、着る場面を見つけるのが難しいように感じますが、田宮さんは「ホテルにお食事に行くときでもいいじゃないですか。着ようと思えば、機会は誰にでもあります」と気負わず楽しむよう提案します。
この言葉を聞き、大平さんは「敷居が高く感じる呉服屋さんも、入ってみると親しみやすい。日本橋のイメージそのままのお店で、これからいろいろな着物を試したいと思いました」とほほ笑みました。
日本橋谷屋(中央区日本橋室町1-8-7 エバー室町ビルB1)
営業時間:11:00~19:00
定休日:火、水曜
TEL 03-5202-5751

[きょうのアンバサダー]

大平信子さん
「源氏香」でサービスするとき、着物を着ると「背筋がぴしっとなり、所作や歩き方、言葉遣いまで気を付けなければと引き締ります」
30周年特設記念ページ(https://www.rph.co.jp/30th/)
どんぶりのせ放題&デザートブッフェが特別価格1000円で!
ロイヤルパークホテル(中央区蛎殻町2-1-1)が30周年を記念して贈る毎月30日のスペシャル企画。5月30日(木)14:00~15:30は、「源氏香」でお好みの食材をどんぶりにのせ放題でき、いろいろなデザートも楽しめるブッフェが登場します。うなぎや天ぷら、漬マグロ、イクラなどの食材をふんだんにのせたどんぶりを味わった後に、あんみつや葛きり、わらび餅など優しい甘さに癒やされる―そんなぜいたくなメニューが、1000円の特別価格になります。1階ロビーで当日13:30から整理券を配布し、先着30人ですのでお早めに。
問い合わせは、TEL03-5641-3600
