みんなで話そう、女性の“ココロとカラダ” 「フェムトークコミュニティ」

2023.02.13 ライフスタイル, Fem Care Project

生理・妊活・更年期…
働く女性たちが、心とからだのさまざまな悩みを語り合う「フェムトークコミュニティ」。

　働く女性が過去最多となる一方、女性特有の健康課題が理由で仕事や昇進を諦める女性も増えている。さまざまな悩みを抱える働く女性が健康で長く働き続けられる環境づくりは大切だ。

　その一助となることを目指して、産経新聞社は、令和4年度の経済産業省の「フェムテック等サポートサービス実証事業」の採択を受け、昨年8月から産経新聞社のオンラインコミュニティ「きっかけ」内で「フェムトークコミュニティ」を運営している。

　その目的は、女性が抱える心とからだの悩みを、ユーザー同士が語り合い、ともに考えること。開始から半年の間に、「生理」、「妊活」、「更年期」という3つのトピックスに対して、さまざまなコメントが寄せられた。下部には、「妊活」について集まったコメントの一部も紹介。当事者の声を知り、女性が抱える健康課題について考えるきっかけにしてほしい。

2022年8月にスタートした「フェムトークコミュニティ」。
昨年、12月時点で登録人数は約6000名、総コメント数は3000件を超えた。

フェムトークコミュニティ
https://www.beach.jp/circleboard/af10345/topictitle

さまざまな女性特有の悩みに、多様なコメントが集まる。

妊娠に向けて意識したこと、大変だったことは？

集計期間： 2022/11/14～2022/11/28

1. 仕事との両立（回答率60%）

・仕事は、期間限定のパートでしたが、つわりで具合の悪い状態が続いて、続けられなくなり、早めに契約期間を切り上げさせてもらいました。（50代女性）

・本当は2歳差で産みたかったのですが、育休明けから1年でまた育休をいただくと職場に迷惑がかかるので約５歳差になりました。（40代女性）

・育休を取ると迷惑がかかりそうな小規模の会社だったので、転職して派遣に業務形態を変えました。現在、派遣の育休明けが過酷で（保育園入れられない、復帰する職場がない）後悔しています。（30代女性）

2. 冷やさない、禁酒、体調を整える（回答率24%）

・意識して冷たいものを食べないなど、身体を温めるようになりました。あと、妊娠してからは男性とは考え方や価値観など距離があると思いました。（40代女性）

・多嚢胞性卵巣症候群だとわかったので、食生活や運動、ストレスになることのないよう、いろいろ見直した。（30代女性）

・妊娠しやすい身体づくりを意識しました。（30代女性）

・お酒が好きだったので控えめにしました。腹巻きして温活にも励みました。（30代女性）

3. 病院通い（回答率20%）

・婦人科に通ってタイミングを見てもらっていたので、通院と仕事の調整（急に半休を取ったりしなくちゃいけなかった）がちょっと大変でした。ただ、いまよりは担当する業務が少なかったので、比較的調整はしやすかったです。（40代女性）

・片道2時間半程度の通院・入院となり仕事の休みを調整してもらうときはかなり心理的に負担でした。直接の上司は優しく対応してくれましたが、それ以外の女性社員の反応は冷ややかでした。（30代女性）

・産婦人科に行くことが苦痛。（40代女性）

トピックスに寄せられた、ユーザーのコメントをグラフィック化。出現頻度の高い言葉ほど、文字が大きくなっている。

　不妊治療では月経周期に合わせた検査が必要だったり、卵胞の状態を確認したりするため、受診が頻繁になるという現実を、職場の人が知ることが大切。だから、管理職研修などで学ぶ機会をつくっていく必要があります。また、時間単位で休みを取得できるのは、不妊治療に限らず、月経や更年期症状で通院が必要な女性や、男性を含む誰にとっても、働きやすい環境につながると思います。

順天堂大学
保健看護学部
西岡笑子教授

助産師。博士（医学）。東京大学医学部健康科学・看護学科卒業後、聖路加国際病院看護師・助産師、順天堂大学助教、神戸大学准教授、防衛医科大学校教授を経て2022年より現職。女性の健康、セルフケアについて広く発信している。

『フェムトークコミュニティ』
主催セミナーを開催！

　フェムトークコミュニティのトピックを元に、快適に働き続けるためのヘルスリテラシーの向上とセルフマネージメントの重要性の認知を目的としたセミナーを開催！　第一部の西岡教授の基調講演に続き、第二部では企業と産業医の懸け橋として、従業員が健康で安心して働ける産業保健の環境作りを目指す、さんぎょうい株式会社代表取締役社長の芥川奈津子氏を迎え、女性の健康や働き方を制度面からも考えていく。セミナーは事前登録制となっているので、ぜひ二次元コードから登録を。この機会に快適な働き方について考えよう。

お申し込みはコチラ
https://metropolitana.tokyo/ja/archive/fem_talk_seminar2023

左）芥川奈津子氏　右）西岡笑子氏

快適に働き続けるための
セルフマネージメント
～フェムトークコミュニティのトピックスから～

日時：2月21日（火）19：00～20：30
第一部：［基調講演］
順天堂大学西岡笑子教授
第二部：［パネルディスカッション］
順天堂大学西岡笑子教授
さんぎょうい株式会社芥川奈津子氏
産経新聞社石井ユミ
視聴方法：zoom（事前申し込み制）
主催：産経新聞社「フェムトークコミュニティ」
参加費：無料
お問い合わせ：metro@sankei.co.jp　　