エア本屋の「いか文庫」。ロンドンから、バイトいもが帰ってきました!
店主(以下 店):おかえり~。5年ぶりの日本はどうですか?
バイトいも(以下 いも):ただいまー。いろいろ変わってて刺激的だよ。でもロンドンへの恋しさも少しあるかな。
店:じゃあしばらくは、イギリスのことを考えたりしそう?
いも:そうだね。ちょうどブレイディみかこさんの新しい本が出たから早速読んでたよ。
店:『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2』?私もいま読んでる!
いも:そう!多民族国家イギリスならではの問題や、教育の違いがリアルに描かれていて、わかる!ってことがたくさんあるよ。
店:バイトいもは、現地で実際に見ていたんだもんね。
いも:そうそう。私が友達になったイスラム教徒のなかには、信仰の強さや宗派の違いで、お酒を飲む人、普通に恋愛する人、ヒジャブをしてない人もいたんだ。あとは、さまざまな国籍の人や、本にも出てくるノンバイナリーっていう性の人もいたし。そういう社会だから、多様性を認めあう感覚が自然とできあがってる感じがするんだよね。だからイエローの私も居心地がよかったんだと思うよ。
店:なるほどな~。
いも:そんな社会ではあるけれど、イギリスの古い文化も根強く残る田舎で暮らすブレイディさんの息子くんが、泣いたり怒ったりしながら成長していく姿に、本当の強さややさしさはこういうことか!って、学ぶことが沢山あるよね。
店:うん、本当にそう思う。
いも:最近もう一冊読んだ本がこれ。ウイリアム・モリスの『ユートピアだより』。日本でも鳥や花を使ったデザインが人気だよね。じつは彼、小説も書いてたんだ。
店:モリスといえば、デザインの人だと思ってた!
いも:私も展示に訪れてはじめて知ったんだ。この本は、主人公が22世紀にタイムスリップする物語。そこは社会主義の世のなかで、人々が好きな手仕事をして自由に暮らす様子が描かれているの。
店:モリスって、社会主義者でもあったんだね。
いも:うん。彼自身は産業革命時代に生きてたから、機械でつくられる大量生産品よりも、手仕事で丁寧につくられたものを大切にしたい、人の金欲のために汚れてしまった古きよきイギリスの自然を取り返したいっていう気持ちが強かったみたい。だから、イギリスの自然や動物をあんなに美しく描けたんだなぁと納得できたよ。
店:イギリスのいろんな側面にたくさん触れた5年間は、貴重な体験だったね。
いも:ね~。向こうで学んだことを忘れないうちに行動したいから、まずはイギリスで盛んなボランティアからはじめます!
店:いいね!いか文庫の仕事にもぜひいかしていって!