ケアする時間をより豊かにするために、正しい方法で、身だしなみを整えよう!
男性美容研究家・藤村岳さんがアドバイス!
ルーティン化することが、
身だしなみを整えるコツ。
「神は細部に宿る」と言いますが、清潔感もまた細部に宿るもの。手入れ不足は他人から不潔の烙印を押され、自分自身も心もとなく感じます。そこで、グルーミングはルーティン化するのが重要。早めに生活に取り入れれば、その後は苦労しらずです。ちなみにボクが爪をケアするのは月曜の21時で、好きな番組を見ながらと決めていて、これも習慣化にひと役買っています。なぜこの日時かというと、週初めは会食や夜の打ち合わせが少なく、確実に時間がとれるから。入浴後なら爪が柔らかく切りやすいのもメリット。頻度は、手が毎週、足は隔週です。夜に爪を切るのはよくないと言われますが、そこは大目に見てください。
ヒゲは人と会うか、オンライン会議がある前にケアを。剃り終えたら、肌を化粧水やクリームで保湿しましょう。なぜなら保湿不足による角質の乱れや、皮脂分泌の過剰でベタついた状態だと肌と刃の摩擦が大きく剃りにくいから。抵抗が少ないほど刃のパフォーマンスも上がるのです。保湿してなめらかな肌を、今日キープすることは明日の剃りやすさへと繋がります。また、週に一度くらいあえて剃らない日を設けて肌を休ませるのも大事ですよ。
男性は、年齢を重ねると眉から下の毛が濃くなる傾向があります。これは加齢現象で、時折、太い眉毛が飛び出ていることありませんか? 眉毛が長くなると「老け見え」するのでもっさり感をなくすため長さを揃えますが、刈り込んで肌が透けるほど短いのはいかつく見えてNG。形は演出したい雰囲気によって異なりますが、今時、細眉にすると時代遅れかもしれません。ケアは拡大鏡で近視眼的になるとやり過ぎてしまうので、輪郭や目とのバランスを大局的に判断しながら調整してみてください。でも、多少、失敗しても大丈夫。描き足せばいいんです。頻度は2週に1度、ヒゲ剃りのついでにチェックして。顔の印象が激変するパーツケア。いずれも義務ではなく、楽しむこと。これが長続きの秘訣です。

男性美容研究家
藤村 岳さん
シェービングを中心に据えた独自の男性美容理論を打ち立て、雑誌情報サイトなどで記事の執筆をするほか、テレビやラジオ番組への出演、講演・イベントなども行う。著書に『一流の男はなぜ爪を手入れするのか?』などがある。
HOW TO SHAVE
髭の剃り方

01. PRE-SHAVING
肌をきれいに整える「プレシェービング」
まず、顔に付着したほこりや汚れをきれいに落とす。これにはヒゲをスムーズに剃るためだけでなく、カミソリの刃を傷めないようにする目的も。寝ている間や、外を歩いてついた顔のほこりや汚れをしっかりと落として、カミソリをスムーズに動かす環境を整えることが、ヒゲ剃りの第一歩。

02. MAKE IT SMOOTHLY
刃滑りをスムーズにする「蒸しタオル」
正しいヒゲ剃りで次に必要なものが、蒸しタオル。なぜなら、乾燥したままの肌やヒゲに刃を当てると、カミソリ負けの原因につながるから。蒸しタオルで温めてヒゲに水分を含ませることで、ヒゲは40%も膨張し柔らかくなるため、刃の滑りがスムーズに。毛穴も広がり、汚れも落ちやすくなり清潔な肌環境を整えてくれる。蒸しタオルで温めた後、シェービングジェルやフォームを使うとさらに効果的。ジェルやフォームに含まれている油分が皮膚を保護し、肌に潤いを与えてくれる。肌の炎症トラブルを抑制する効果も。

03. TECHNIQUE
「順剃り」「逆剃り」のテクニック
[順剃り]
まず、鏡の前で自分のヒゲの生えている方向を確認。その方向に沿って剃るのが「順剃り」。肌への負担の少ない「順剃り」から始めよう。
[逆剃り]
「順剃り」だけでは剃り残しが気になる箇所へは、ピンポイントで「逆剃り」を。AUGERではヘッド角度可変機構により、「逆剃り」がしやすい。

04. FINISH
剃り残しを防ぐ仕上げの「張り手」
最後の仕上げとして行うのが「張り手」。「張り手」は、カミソリを持っていない方の手で皮膚を引っ張り、ヒゲを立たせて深剃りするテクニック。自分のヒゲの生える方向やクセなど知った上で実践すると、よりきれいに剃ることができる。シェービング後は、化粧水などで肌のケアも忘れずに。
HOW TO SHAPE NAILS
爪の切り方

01. HOW TO CUT
正しい手順で爪を切る
爪は四角い形、「スクエアオフ」が理想。手の爪は足の爪より圧迫されないのでやや丸みをつけてもOK。

1. 爪の中央を確認する
爪は中央から切っていく。側爪郭と後爪郭が交わる点aとbを結んだ線の中心cを確認し、cから爪先に向かった垂直線上のdが爪先の中央になる。

2. 高さをそろえる
爪先と指の先端は同じ高さが理想。爪先の中央部を指の先端と同じ高さに切る。

3. 直角に刃をあわせる
爪の縦・横のアーチに合わせツメキリを傾ける。爪の切り口(切断面)が直角になるよう刃と刃の間に爪を挟み込む。

4. バランスよく切る
爪先をabcの部分に分け、a→b、b→c、cの順に、中央から端の方へ向かって左右バランスよく少しずつ切っていく。

02. FINISH
ネイルファイルで仕上げる
切った後は、長さや形を整えるのにネイルファイルを使う。ネイルファイルは力を入れず、やさしくゆっくりとかけていこう。爪の断面が直角になるようにヤスリをあて、両端から中央に向かって一方向にかけていく。角はヤスリを小さく動かし丸みをつけるように。目の粗いものと細かいものがあるネイルファイルは、目の粗い方で形を整え、細かい方で仕上げる。
HOW TO SHAPE EYEBROWS
眉の整え方

01. PROPOTION
目標のプロポーションを決める
まずは、自分の眉と理想的な眉のプロポーション(上図)の違いをチェック。これを基本として、印象の違いを参考に自分に似合う・なりたい眉の形を考える。眉頭と眉山は伸びやすくボリュームがあるポイント(下図①)。眉山・眉尻付近は毛が多いとぼやけた眉になりやすいポイント(下図②)のため、こまめなお手入れが必要になる。

ストレート眉
最も基本的で清潔な印象の形。

シャープ眉
スッキリとシャープな印象の形。

アーチ眉
やわらかく優しい印象の形。
02. BASIC WAY
ベースの眉をつくる

1. 毛の流れを整える
コームの先端を肌にフィットさせ、眉の下側から毛をすくい上げるようにとかす。

2. 長さを整える
コームの先端で毛をすくい上げ、出ている毛先をカット。眉に垂直にすくい上げて固定することで切りすぎを防ぐ。

3. 形を整える
余分な部分を毛抜きで抜いていく。反対の手で皮膚を引っ張りながら、眉毛の生えている方向に抜くと痛みが和らぐ。