《御茶ノ水》温故知新の絶品「和スイーツ」

グルメ, おでかけ

東京メトロ沿線で見つけた、メトロポリターナ編集部が気になるあれこれを気ままにご紹介。13代に渡って続いている老舗和菓子屋の味を、東京で気軽に楽しめる、新感覚の和スイーツ情報をお届けします。

 

御茶ノ水/大三萬年堂HANARE

抹茶スイーツ好きにはたまらない、抹茶の旬が到来です! 抹茶といえば、日本の伝統的な食材のひとつですが、いまや抹茶を使用したスイーツは、和洋ジャンルを問わずさまざまなものが登場しています。そんな数ある抹茶スイーツのなかでも、私のお気に入りのお店が、御茶ノ水にある「大三萬年堂HANARE」。こちらでは、江戸時代中期から続く、兵庫県たつの市の老舗和菓子屋「大三萬年堂」の味を受け継いだ、温故知新の新感覚の「和スイーツ」が食べられます。

2_daisanpalfe.jpg
「大三ぱふぇ(抹茶)」 1200円

「大三萬年堂HANARE」では、ここでしか食べられない抹茶スイーツがあります。それは、目にも新しい「大三ぱふぇ」。パフェといえば、透明なグラスに盛り付けたものが一般的ですが、こちらは竹の器に盛り付けられていて、口に運ぶまで、どんな味だろうと想像をかき立てられるのが魅力のひとつ。今回の取材にあたって、「大三萬年堂」13代目であり、「大三萬年堂HANARE」のプロデュースをしている安原伶香さんに、「大三ぱふぇ」のこだわりを伺うことができました。

3_palfe.jpg
「大三ぱふぇ」と「棒ほうじ茶」のセット 1700円

「『大三ぱふぇ』には、やわらかい苦味の《西尾》の抹茶を使用しています。また、『大三萬年堂』秘伝のあんこや、希少な黒本わらび餅、酒粕入りのカステラとかりんとうが入っているのが特徴です」と、安原さん。さらに、マスカルポーネと甘酒を合わせた豆乳クリームが、素材の風味を包み込み、まろやかな味わいに。あんことの相性や重たくならない満腹感を追求して、このクリームにたどり着いたのだそう。抹茶のみならず、素材の織りなすハーモニーが、たまらない一品です。

4_hanare.jpg
和スイーツ研究家としても活躍する、安原伶香さん

抹茶スイーツだけでなく、さまざまな「和スイーツ」にもこだわるこのお店。どのメニューもあんこなしには語れないと、安原さんは続けます。「先代から伝わる秘伝のあんこは、季節の温度や湿度に合わせて、水分量やかたさを調整しながら、銅釜をつかって炊き上げています」。口のなかで小豆の粒を感じたかと思えば、ほろほろととろけてしまう、繊細な食感の「大三萬年堂」のあんこ。昔から変わらない職人の手仕事から生まれていることを知ると、より味わい深いですね。

5_dorapan.jpg
「どらぱん(いちごピスタチオ)」 550円

そんな秘伝のあんこを使用したいちばん人気のメニューが「どらぱん」と伺い、早速いただきました。外はサクッ、中はもっちりとした食感の温かい米粉パンでサンドされているのは、フレッシュないちごと豆乳クリーム。米粉パンとあんこのコンビネ―ションは、あんぱんの味。なのに、ジューシーないちごとあんこの組み合わせは、いちご大福を思わせる新感覚のスイーツでした。伝統ある老舗和菓子店の和スイーツで、秋の食欲を満たしてみてはいかがでしょうか。


6_IMG_6323.jpg

DAISAN MANNENDO HANARE

千代田区神田淡路町2-105 ワテラスモール 1F
[TEL]03-6206-8857
[営]11:00~19:30(L.O. 19:00)
[休]不定休
http://d3hanare.tokyo


渡邉絵梨(わたなべ えり)

メトロポリターナ編集部員。旅と散歩と美食が大好物。趣味は、カレーとプリンの食べ歩き。エシカルやサステナビリティへの関心が高い。


LATEST POSTS