《渋谷》東京ミニシアターダイアリー vol.3


メトロポリターナ編集部が、東京メトロ沿線で見つけたいろいろなことを気ままにご紹介。映画好きの関根が、ミニシアターの魅力をお届けする「東京ミニシアターダイアリー」。第3回は、渋谷・宇田川町にあるミニシアターで開催中の、年末年始の一大イベントをご紹介します。

渋谷/アップリンク

渋谷、吉祥寺、京都にあるミニシアター「アップリンク」では、毎年恒例となっている年末年始のイベント「見逃した映画特集」が今年も開催されています。2020年の心残りを解消してくれるのが、こちらの特集。2020年に公開された必見の映画や、いまもう一度スクリーンで見たい傑作などが、計104本も上映されるのです。開催の経緯と、今回の「見逃した映画特集2020」の見どころについて、「アップリンク」番組編成の石井雅之さんにお話を伺いました。

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「アップリンク渋谷」スクリーン座席

「普段は忙しくて時間がとれないという人も、年末年始に存分に映画を楽しんでほしい」。そんな思いから2013年に始まった「見逃した映画特集」。当初は25本だった上映数も、いまでは100本以上に。多くの映画ファンが待ちわびる名物企画として知られています。アジア映画として初めてアカデミー賞作品賞を受賞した『パラサイト 半地下の家族』や、90年に一度の祝祭を描いた異色のスリラー『ミッドサマー』など、今回も注目の作品がずらりとラインナップされています。

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「見逃した映画特集2020」上映作品(一部抜粋)

どんな作品を上映するかは、お客さんのリクエストも参考にして決められています。石井さんは、「お客さんが記憶に残る1本や、見たいと感じる1本をあげてくださるからこそ、こうした特集を組むことができます。この機会に、心に残る映画体験を届けられる場所となることを願っています」と話してくれました。時が経っても、色褪せることなく感動を届け続けてくれる映画。そんな映画の魅力を存分に味わえるのが、「見逃した映画特集」なのです。

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『行き止まりの世界に生まれて』より(2018年/ビン・リュー監督)
(C)2018 Minding the Gap LLC. All Rights Reserved.

石井さんがおすすめしてくれたのが、1月15日(金)〜21日(木)に「アップリンク渋谷」で上映予定の『行き止まりの世界に生まれて』。アメリカの貧困地域に暮らす3人の少年たちが、暗闇から抜け出そうともがく12年間の軌跡を追ったドキュメンタリー作品です。アカデミー賞とエミー賞にノミネートされ、日本では2020年に公開されました。ラインナップを見て狙いを定めるもよし、ふらっと足を運んで見てみるもよし。年始は、「アップリンク」で映画の世界に浸ってみるのはいかがでしょう。


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「見逃した映画特集2020」
〜1月21日(木)まで

UPLINK SHIBUYA

渋谷区宇田川町37-18 トルツネビル1F
[TEL]03-6825-5503
[休]無休
https://shibuya.uplink.co.jp

※営業時間や、「見逃した映画特集2020」の上映作品などは、公式サイトでご確認ください


関根 栞(せきね しおり)

メトロポリターナ編集部員。趣味は映画と旅。好きなものはカフェラテ。海外に行きたい気持ちをおさえながら、映画を見て過ごしています。


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