メトロポリターナ編集部が、東京メトロ沿線で見つけたいろいろなことを気ままにご紹介。今回は、編集部・関根の大好きな洋菓子店をご紹介。長年愛される洋菓子店のお菓子には、お客さんを幸せにするこだわりがつまっていました。
淡路町/近江屋洋菓子店
誕生日や家族のお祝いごと、自分へのご褒美など、さまざまな場面で食べたくなるケーキ。都内の洋菓子店のなかでも、私がよく利用するお店といえば、明治時代から続く老舗の洋菓子店「近江屋洋菓子店」です。目にも鮮やかなケーキの数々に惹かれ、目的の商品のほかにもついついあれこれ買いたくなってしまうため、買いにいくときはいつも自分の欲望との戦い。焼き菓子からホールケーキまで幅広くそろう洋菓子のなかでも、旬のフルーツをたっぷり使った商品が私のイチ押しです!

とくに私が毎回買いたくなるのはフルーツポンチ。毎日その日につくったもののみを販売しているというこちらは、蓋のギリギリまでフルーツがつまっています。甘さひかえめのシロップがフルーツ本来の味を引き立て、いくらでも食べられてしまう美味しさ。ライチや金柑など、普段はあまり食べる機会のないフルーツが食べられるのもうれしいですね。レトロなデザインの包装紙やリボンがかわいい箱も用意されているので、大切な方への贈り物や手土産にもおすすめです。

こちらの洋菓子は、小麦粉やバターなど、材料のすべてに上質なものを使い、フルーツは毎朝市場で仕入れた新鮮で美味しいもののみを使うそうです。5代目の吉田由史明さんは、「子どもから大人まで、誰でも気軽に買えるケーキづくりを目指しています。けれど、気軽に買えるからといって質を落とすのはよくない。日々試作を繰り返し、最大限に美味しいものを食べてもらえるよう励んでいます」と話してくれました。特別な日もそうでない日も選びたくなる「近江屋洋菓子店」のケーキは、こうした思いを大切につくられているのです。

こちらには、近隣の方はもちろん、遠方から足を運ぶ人も少なくないそうです。「ケーキを買う理由は人によってさまざまですが、いずれにしてもケーキが届くところには笑顔があると思うんです。嗜好品ですが、それでも求めて来てくれる方がたくさんいる。幸せを届ける仕事をしていることに誇りをもって、これからも美味しいものをつくり続けていきたいです」と吉田さんは話してくれました。お客さんの笑顔のために、毎日美味しいケーキを届けてくれる「近江屋洋菓子店」。こちらのケーキで、充実したデザートタイムを過ごしてみてください。

OHMIYAYOUGASHITEN
千代田区神田淡路町2-4
[TEL]03-3251-1088
[営]月〜土 9:00〜19:00
日・祝 10:00〜17:30
[休]無休
※現在、喫茶はクローズ中