醸造長
岡住修兵さん

新たな酒文化を発信する木花之醸造所
2020年、浅草にどぶろくを主とした醸造所「木花之醸造所」が誕生した。どぶろく「ハナグモリ」をはじめ、ここでしか飲めない日本酒を製造している。
米と米麹と水。3つの原料を発酵させ、しぼって生まれる清酒に対して、しぼらずに仕上げるのが、伝統的な濁酒・どぶろくだ。その美味しさを広めていきたいという思いから生まれた酒の数々は、いまや発売後すぐ完売になることもあるという。秋田県にある老舗の酒蔵「新政酒造」で酒づくりと、米づくりの経験を持つ醸造長・岡住修兵さんは、どぶろくをつくろうとした理由を次のように話す。
「清酒は、原料となる米を磨けば磨くほど価値が高くなる。だから、一粒の米の半分ほどが、米粉や米ぬかになっていきます。濾過の過程でも、大量の酒粕が生まれますが、再利用されなければ処分されてしまいます。そんな酒づくりの現場を見て、米を磨かない方法で美味しい酒をつくりたいと思いました」
米をあますところなく使い切りたいという思いから行き着いたのが、独自の麹づくりと風味の調整を可能にする3段階仕込み。「麹づくりは、酒づくりの肝となる工程です」と、岡住さん。麹や酒母(酵母)づくり、蒸した米と麹をあわせる仕込みに、瓶詰め後の加熱殺菌まで、すべての工程で繊細な温度管理をして、岡住さんが美味しいと思うお酒を目指しているという。たとえば、約50日間かけて完成した「ハナグモリ」は、口に含んだ瞬間に米の甘い香りが上品に広がり、とろっとまろやかな飲み心地だ。
醸造所に併設されたカフェ&バルでは、「ハナグモリ」をはじめとするどぶろくが飲めるだけでなく、購入することも可能。ここだけでしか販売されていない貴重なお酒もあるので、ぜひチェックしてみてほしい。




KONOHANANO BREWERY
台東区駒形2-5-5 小宮ビル B1F
[営]13:00〜22:30(L.O.22:00)
[休]不定休
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https://konohanano-brewery.com