《小説好き書店員おすすめの「旅物語」》誠品生活日本橋[旅する小説]

カルチャー,

 日頃から、多くの小説に触れているのが、書店員。ここでは、小説を愛する書店員4名による旅気分を味わえる一冊を紹介してもらう。


誠品生活日本橋 係長 加藤泉さんが選ぶ
『地球にちりばめられて』

著:多和田葉子 講談社 1870円 

ヨーロッパ大陸を舞台に、その先の目指すべき世界を描く。

 「観光気分というよりは、精神的な栄養を与えてくれる小説。自分と同じ母語を話す人を捜す旅に出た主人公は、国境、人種、言語の壁を軽々と飛び越え、出会う人たちとつながっていきます。留学中に消滅してしまった主人公の故郷は、日本を思わせるよう。誰もが移民になりうるいま、境界線を感じさせない彼らの交流はコロナ後の世界のあるべき姿のように思えます。ドイツ語と日本語で小説を書き続ける多和田葉子さんならではの作品です」

《Story》
 デンマーク留学中に故郷の島国が消滅してしまった女性Hiruko。ヨーロッパ大陸で生き抜くため、独自の言語“パンスカ”をつくり出し、この世界のどこかにいるはずの、自分と同じ母語を話す者を捜す旅に出る。


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SEIHINSEIKATSU NIHONBASHI

中央区日本橋室町3-2-1 COREDO室町テラス 2F
Tel. 03-6225-2871
[営]10:00〜21:00 ※営業時間に変動あり。HPにて確認を
[休]不定休
http://www.eslitespectrum.jp

《Comment》
 カルチャー体験型複合店舗として多くのファンがいる台湾の「誠品生活」が、中華圏以外に初めて出店した日本一号店。メインとなる誠品書店では、いま最も重要と考える書籍を厳選しています!


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