ビーントゥバーの日本の先駆け「Minimal-Bean to Bar Chocolate-(ミニマル)」の手がける初めてのガトーショコラ専門店「Minimal The Baking(ミニマル ザ ベイキング)」が22日、代々木上原にオープンします。看板メニューは、カカオの風味を生かすことにこだわったガトーショコラ。ミニマルのオンライン予約限定の超人気商品「生ガトーショコラ」をさらに進化させたという、自信作です。カカオが香るチョコサンドクッキーや、スペシャルティコーヒーとのペアリングなど、限定メニューも味わえます。新店お披露目会の様子をリポートします。
ミニマル5店舗目となる同店は、代々木上原の駅近く、住宅街の裏路地にひっそりとあります。民家を改装したというシンプルで清潔な店内は、チョコレートとコーヒーの豊かな香りで満たされています。補強跡のある民家の柱をそのまま見せるなど遊び心もあります。イートインスペースや、テラス席もあり、ゆったりとした時間を過ごせそう。
看板商品のガトーショコラは、「High Cacao(ハイカカオ)」と「Fresh(フレッシュ)」の2種類(いずれも税別3250円)。カカオの選別や焙煎も手がけるミニマルらしく、カカオの香りを残すことにこだわりぬいたという自信作です。生地にドライ・イーストを使い、あえて寝かさずにオーブンの中で発酵をコントロールすることで、ねっとり、もっちり、さっくりといった独特の質感に仕上げました。
まず、チョコレートらしい味わいのナッツ系の豆を使い、長めに火入れしたというハイカカオ。口に運んだ瞬間、ガツンとしたパワフルな豆の香りに驚きます。ねっとりとした存在感のある生地で、ガトーショコラというよりチョコレートバーを食べているような濃厚なチョコレートの旨味が味わえます。外側の生地や上掛けチョコもよく焼けて香ばしく、ザクザクとした食感がとても楽しいです。次に、フルーティー系の豆を使い、弱めに火入れしたというフレッシュ。見た目の色も少し明るく、レーズンのような華やかな香りが鼻をくすぐります。ハイカカオよりもややしっとり感があり、すっきりとしたフルーティーな酸味が口の中に広がります。上掛けチョコもシャリシャリと軽やかで、まるでレーズンパンのような味わいです。
お店では腕利きのバリスタによる、スペシャリティコーヒーやお茶と、バトンサイズのガトーショコラとのペアリングメニュー(税別1100円)も、旬やシーズンに合わせて楽しめます。お披露目会では、ハイカカオ、フレッシュに合わせた2種類のメニューを試食しました。ハイカカオと、オリエンタルな香りとフローラルな甘みが特徴の紅ほうじ茶との組み合わせは、パワフルなカカオ豆の風味を紅ほうじ茶がまろやかに包んでいきます。口の中でカカオの苦味と旨味がまろやかにほどけていくような不思議な感覚に感動します。フレッシュは、チョコレートやワインのような完熟したレーズン感のあるブラジル産豆「エンリケ・カンブライア」のコーヒーと。こちらも、個性豊かな2つの味がぶつかり合い、口の中に広がっていく幸福感にうっとりとしてしまいます。
新商品のチョコレートサンドクッキー「チョコレートウィッチ」もぜひチェックしてください。一口食べた瞬間、甘酒の麹の香り、カカオバターの甘味に口の中が充たされます。カカオ豆のフルーティーな旨味の後に、間にはさまれたチョコレートのパリパリとした食感、後味はすっきりとして、麹の味わいのせいか和菓子のような不思議な味わいです。スナックとして楽しみやすいミニサイズですが、しっかりとした食べ応えで、ついもう一本と手が伸びてしまいます。
山下貴嗣代表は「あえてバターなどを最小限に抑えたことで、重くない、満足感のある新食感のチョコレート菓子を生み出すことができました。ぜひ味わってほしい」と話しています。
お店では、お試し、手土産にぴったりなバトンサイズのガトーショコラ(各税別600円)のほか、オンライン予約限定の人気商品「生ガトーショコラ」も購入できるほか、ミニマル自慢のショコラトルやホットチョコレートなども楽しめます。カカオのプロが生み出した、新しいガトーショコラ、ぜひ味わってください。
【Minimal The Baking 代々木上原 (ミニマル ザ ベイキング ヨヨギウエハラ)】
開業: 6月22日(土)
営業時間:10:00~18:00(月曜火曜定休)
所在地:渋谷区上原1―34―5
電話番号:03-6407-8292