これまでに『メトロポリターナ』本誌で紹介したスポットのなかから、おうち時間を充実させるアイデアをご紹介。森美術館のWEBサイトで展開しているオンラインミュージアムでは、期間限定でアート体験が楽しめる!
六本木/森美術館
現代アートを中心に、さまざまな展覧会を企画している「森美術館」。残念ながら現在は休館中だけれど、公式WEBサイトでは4月からオンラインミュージアム「MAMデジタル」が開館している。「こんな時にも、クリエイティブであり続けたい」という想いから開館したオンラインミュージアム。休館のために会期途中で終了してしまった展覧会や、公開延期になったプログラムの映像作品などをオンラインで限定公開している。また、SNSではこのオンラインミュージアムのためのオリジナル企画も公開中。この時期らしいユニークなコンテンツを展開している。
アーティスト・クックブック by MAM
杉本博司「透ける白(蕪の酢の物)」、塩谷千春「ベルリンで作る大福餅」
SNSで展開している「アーティスト・クックブック by MAM」。ここでは、世界各地のアーティストから寄せられたレシピを紹介している。たとえば、杉本博司は「透ける白(蕪の酢の物)」を、塩谷千春は「ベルリンで作る大福餅」をといったふうにアーティスト自身がつくった料理の写真をInstagramで公開。その料理にまつわるストーリーとレシピは、Facebookで見ることができる。レシピはもちろん実用的。写真も美味しそうに撮られている。けれどそれがアーティスト自らの手によるものだと思うと、とたんにコンセプチュアルなアート作品に見えてくるから不思議だ。この企画では、現在(6月24日時点)17名のアーティストによるレシピを公開中。見るだけでも楽しめるが、自分でつくってみて、その料理に秘められたアーティストの真意を探ってみるのもおもしろそう。
「MAMスクリーン」オンライン特別上映

2006年 ビデオ 7分19秒
森美術館の映像作品を紹介するプログラム「MAMスクリーン」。本来なら館内でしか見ることができないこのプログラムの作品も、いまなら期間限定でオンラインで見ることができる。開催延期となっている「MAMスクリーン013:ムニーラ・アル・ソルフ」の先行上映や、いままでに公開された作品のアンコール上映など、現在(6月24日時点)4名アーティストの作品を配信中。見る場所によって、印象が変わることもアートのおもしろいところ。家での視聴体験は、館内で見る感覚とはまたひと味違うはずだ。

2006年 ビデオ 12分8秒
Courtesy: Sfeir-Semler Gallery, Beirut/Hamburg
未来と芸術展

休館により、会期途中で終了となってしまった「未来と芸術展」。その展示会場を撮影し、3D化したコンテンツも特別公開している。Googleのストリートビューを操作するように館内を探索。展示作品を鑑賞するだけではなく、キャプションをクリックすれば南條前館長による解説動画も見ることができる。
「MAMデジタル」には、いままでのフィジカルなアート体験とは違った、オンラインならではの楽しみ方がある。「こんなときだからこそ、想像力を高め、磨きをかけよう」という、片岡館長のメッセージのとおり、フィジカル的に不自由なときだからこそ、想像力は自由に大きく広げることができるはずだ。
今回ご紹介したオンライン・コンテンツは、「STARS展:現代美術のスターたち―日本から世界へ」の開催に伴い、一部を除いて7月31日(金)をもって終了してしまうので、まだ見ていない方は、いますぐ森美術館のウェブサイトをチェックしてみよう。
徐々に美術館の再開がスタートしていくが、MAMデジタルは、8月以降もさまざまなオンラインプログラムの展開をしていく予定だ。
※掲載した画像は、すべて森美術館よりご提供いただきました
MORI ART MUSEUM
港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 53F
[TEL]03-5777-8600(受付時間 8:00~22:00)
[営]現在休館中。開館情報は、公式ウェブサイトにてご確認ください。