hi-dutchの作品は、動物や植物など、ヒダさん自身の身近にあるものをモチーフにすることが多いという。その作品は、オリンピックのサーフィン会場でも展示されている。

お魚のおなかのなかにはプラスチック《オギノマ》


 

いつも通っている海に流れ着いたプラスチック。どんどん増えるそのゴミをなんとかしたいという想いから、hi-dutchは、アート作品をつくりはじめました。

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小木:今月号のメトロポリターナは、サステナブル特集。オギノマもそれにふさわしいゲストにお越しいただきました。hi-dutchという名で作品を発表しているヒダタカヒロさんです!

ヒダ:よろしくお願いします。

小木:ヒダさんは、海を愛するサーファーでもあり、サーフボードの補修に使われる樹脂と毛糸でつくるオブジェはとても人気があります。ヒダさんと出会ったのは、前回の個展のときですよね?

ヒダ:2019年ですね。ビーチで拾ったプラスチックゴミを使ってつくった作品を発表したときで、それを小木さんが見に来てくれて。

小木:当時は海洋プラスチックゴミが社会で注目を集めだしてきた頃で、僕も自分たちは何ができるのか、情報を集めながら考えていたんです。そんなときに、ヒダさんの存在を教えてもらって、しかも個展開催中。閉店間際のギャラリーに走り込みました(笑)。

ヒダ:僕が会場を出た直後だったから、その日は会えなかったんですよね。でも、走る人影だけは見えました(笑)。

小木:会えなかったけど作品を拝見して、衝撃を受けました。作品を通じてわかりやすく問題提起をしているけれど、作品としての魅力もちゃんと両立している。

ヒダ:魚のおなかのなかに、プラスチックゴミがつまっている作品ですね。

小木:そうです。このシリーズが生まれたきっかけは、なんだったんですか?

ヒダ:サーフィンですね。海に通い続けていると年々増えていく砂浜に流れ着くゴミのことが気になって。自分に何かできないだろうかと考え続けていました。それで、まずは海に行くたびにゴミを拾うことから始めました。ゴミは家に持ち帰っていて、あるときあの作品にすることを思いついたんです。

小木:ゴミを拾うといった、個人でできる活動ももちろん大事です。でも、アーティストは作品を通じて、多くの人に問題提起をし、意識を変えることもできますよね。

ヒダ:だから、この作品は子供たちにも伝わりやすい表現にしています。展示位置も子供の目線にあわせてちょっと低めにしたりして。

小木:お魚のおなかのなかにあるものは何って?子供は気になっちゃいますよね。

ヒダ:環境問題について、親子で考えるきっかけにもなってくれるといいなと思っています。

小木:見る人たちの意識を変える。アートには世界を変える力がありますよね。

ヒダ:そんな作品をこれからもつくっていきたいですね。

小木:ヒダさんにも参加してもらう「リサイクルキッチン meetsアーティスト」というプロジェクトも、アーティストの力で人々の意識を変える取り組みです。12名の方にエコバッグをデザインしてもらい、それを8月から週替わりでプレゼントしていきます。プロジェクトの目的は、使用済み容器の回収と、それを資源としてリサイクルすることですが、楽しみながらサステナブルな活動に参加してもらえたらいいなと。

ヒダ:アーティストができることがあるように、企業だからこそできるサステナブルな活動もありますよね。

小木:いろいろな人が、自分でできることを大小問わずやっていく。それがサステナブルな社会の実現につながっていくはずです。ヒダさん、これからもサステナブルなチャレンジを一緒にさせてください! 今日はありがとうございました!!

《THIS MONTH GUEST》

hi-dutch
ヒダ タカヒロさん

1972年生まれ。サーフボードリペアのキャリアにより習得した樹脂を使った技術を用いて、毛糸、木材、樹脂をあわせる独自の手法によって国内外で作品を発表。自然を感じるモチーフとカラフルなストライプの表現にはファンも多い。GALLERY TARGETに所属。

INSTAGRAM:@hi_dutch


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hi-dutch

コスメキッチン代官山店のウインドウで、8月21日(土)よりhi-dutchの作品を展示予定。展示作品は、なんと販売も予定している。入手困難なヒダさんの作品を手に入れる貴重なチャンス!






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