illustration: Yu Fukagawa text: 千代里

だから奇跡が起こるのね!《お多福美人講座》


 私の友人で、一般的には”奇跡”と呼ばれるたぐいのことが、日常的に起こる人がいます。先日お茶をしたときは、西麻布のメイン通りのお店だったにもかかわらず、ほかのお客さんはひとりもおらず、二人っきりで、人がいたら話せないことを(笑)、思う存分二時間にわたり話すことができました。どんなに空が曇っていても富士山の近くを通るときには雲が晴れ、神社の前を通ると平日でも花嫁さんに出くわし、ほかにも不思議な現象がどんどん起きるのです。

 そんな彼女と一緒にいると、いつもどんな状況でも、常に喜んでいることに驚きます。私が”当たり前”と思って見過ごしていることにも、彼女は「わ~! うれしい」 「きゃ~!素敵」 「すごい、きれい~‼」と、感嘆符の嵐。もしも神様が目の前にユニコーンを出現させたとして、「すごい、奇跡だ!うれしい!素敵!」と喜ぶ人間と、「このユニコーンがフンしたら、だれが始末するのよ!」と文句を言う人間、どちらにまた奇跡を起こしたいか考えてみれば、納得ですよね。美味しいと喜んで食べる、目に映る美しいものを愛でる、周りの人がしてくれることに感謝の念を持つ、日常のちょっとしたことのなかにも笑いを見つける。そんな、誰にでもできそうでできていないことが、じつは奇跡を起こす秘訣に思えてなりません。

 それから彼女はいつも笑顔。とはいえ、生い立ちのなかでは、つらく悲しいこともあったそうです。それでもいつもニコニコ素敵なのは、とっても可愛くて信心深いおばあさまが、笑顔で福を呼ぶ様子をいつもそばで見ていたからだとか。悲しいときに無理に笑う必要はないけれど、楽しいときでも仏頂面をすることがある私は、反省の余地大アリです。喜びの心が次の喜びを生み、笑顔が次の笑顔を呼ぶ。どこに意識を向けて生きるかが大事なんだと、改めて感じています。

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