数字に残らないところでも、チームに貢献できるポイントガードに
2月24日(日)にカタール・ドーハで開かれた「FIBAバスケットボール・ワールドカップ2019」アジア地区予選の最終戦。日本代表が敵地でリードを広げていた第3Q終了直前、ポイントガードの篠山竜青選手がサイドラインから体勢を崩しつつ、左手一本で放ったシュートがネットを揺らした。運を味方につけたような”ブザービーター”がチームをさらに勢いづけ、日本は快勝。06年以来、3大会ぶりのW杯出場を決めた。
キャプテンとしてチームを率いた篠山選手は試合後、「本当に厳しい予選でしたが、1戦1戦、チームの成長や自信を感じられるところもあり、プレーしていて楽しかったです」とコメント。8月末に中国で開幕するW杯に視線を向けている。
彼は川崎ブレイブサンダースでもキャプテンを務め、コミカルなキャラクターもあって、さまざまなメディアに登場する、いまもっとも注目を集めるバスケットボールプレーヤーの1人。浅利さんとの対談では、オールスター戦のユニークな入場シーンやパフォーマンスなどの話題で会話が弾んだ。
それでも、プレーの話になると表情は真剣なものに変わり、「チームの力をさらに上げるためには、自分自身の成長が必要。スタッツ(数字)だけではなく、数字に残らないところでも、チームのために貢献できるポイントガードになりたいです」と、自らが果たすべき役割について語ってくれた。
川崎は取材時、中地区のリーグ2位。シーズン終盤戦に向けての意気込みをたずねると、「1位の新潟アルビレックスBBを追い抜いて、絶対に地区優勝したい。そのためにも、もっとチーム力を上げる必要があるんです」と強い決意を見せてくれた。篠山選手の活躍が、川崎の、そして日本代表の命運を握る。

川崎ブレイブサンダース 篠山竜青
1988年7月20日、神奈川県生まれ。身長178cm、体重 78kg。川崎ブレイブサンダース所属。ポジションは、ポイントガード。チームでも、日本代表でもキャプテンを務め、リーグ屈指の司令塔として活躍。アグレッシブなディフェンスが持ち味
《PICK UP!》
B.LEAGUE 2018-19 第25節 GAME1
川崎ブレイブサンダース VS サンロッカーズ渋谷
開催日時 3月2日(土)18:05 TIP OFF
場所 川崎市とどろきアリーナ
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