Bリーグ公認の「B.LEAGUE FREAK」に任命された俳優・浅利陽介が、いま気になるプロバスケットボール選手に話を聞く。
お祭り男が秋田に復帰!
浅利:僕、いま舞台公演中で、殺陣が多くて筋肉パンパンなんだよね。田口選手って、試合後のケアはどうしてるの?
田口:ソフトボールとかでコロコロしたり、下半身は念入りにほぐすようにしています。あとは水風呂、めっちゃおすすめですよ。
浅利:全然違う?
田口:違います。僕も30代になって、きちんとケアをしないとキツくって。もう水風呂なしでは現役続行できないくらい(笑)。
浅利:今度試してみよう。田口選手のインスタで見たんだけど、お祭り好きなの?
田口:地元でやっている秋田の角館祭りが僕の原点です。子供のころは、祭りで生きていこうと思っていたけれど、親にはそれじゃ食っていけないよと言われて…。
浅利:そらそうだ(笑)。
田口:当時は、なんでダメなんだろうと思ってました(笑)。いまは、角館祭りの魅力を、たくさんの人に伝えたいなと思っています。実際に行ってくれたファンの方もいて、その話を聞いたときはうれしかった。
浅利:僕も祭り好きだけど、田口選手も相当だね。ロッカールームになまはげ置いてるんじゃないの?
田口:ないですよ(笑)。というか、角館祭りになまはげはいない!
浅利:それは失礼しました(笑)。でも、それだけ地元愛が強いのなら、今季は秋田に帰って来れてよかった。千葉ジェッツでも優勝を経験できたしね。
田口:昨シーズン、優勝できたことは本当によかったです。
浅利:優勝して、マインドは変わった?
田口:ずっと優勝を目指していたので、ほっとした部分はあります。もちろん何度でも優勝はしたいと思っていますよ。
浅利:僕、チャンピオンシップは見に行ってたんですよ。優勝セレモニーの選手たちの姿を見て、元気をもらったなぁ。本当によかった。
田口:それでいいんだよと、自分のバスケットが肯定されるというか、過去の苦労がすべてまっさらになる瞬間でした。
浅利:優勝で心機一転して、秋田に戻ってきたんだね。田口選手はいま31歳で、ベテランと言ってもいいかと思うけど、チームへの貢献の仕方も変わってきそうだよね。
田口:そうですね。僕の立場でチームにどんな貢献ができるのか、模索しながらやっているところです。
浅利:敵チームとして対戦できたから、秋田の弱点みたいなものも見えたんじゃない? そういうことも伝えられるよね。
田口:はい。対戦して気づいたことは、コーチに伝えたりもしています。いままで経験したことも含め、いろいろとチームに還元していきたいですね。
浅利:経験を重ねて、いろいろなことが見えてきて、できることの幅も広がっていく。やることは多くなるかもだけど、楽しそうだなぁ。
田口:先日、千葉戦があったんですが、お前めっちゃイキイキしてるなと言われました(笑)。
浅利:秋田での活躍も楽しみ!田口選手、今日はありがとうございました。
《今月のゲストは…》
秋田ノーザンハピネッツ 田口 成浩

1990年3月25日生まれ。秋田県仙北市角館出身。身長184cm。ポジションはSG。富士大学在学中の2012年に、秋田ノーザンハピネッツに入団。2018年に千葉ジェッツに移籍し、2021年に秋田に復帰する。
《インタビューを終えて…》

思っていた以上に、器用な選手だなと感じました。ポイントガードもフォワードもできそうで、いろいろな可能性がありそうです。もっと話を聞きたかったな。今後5年間でどんなプレーヤーに育つか、とても楽しみです。なによりチャンピオンのオーラがありましたね!貫禄のようなものがあった。お祭りの話を聞いて、地元愛の強さも感じたし、よく戻ってきてくれたと、秋田のブースターはうれしいんだろうなあ。
あさり ようすけ
俳優。2018年よりBリーグ公認「B.LEAGUE FREAK」に就任した、筋金入りのバスケファン。現在、テレビドラマをはじめ、映画や舞台の話題作にも多数出演。僕はいま34歳。体をちゃんとケアしないと動けなくなっちゃいます。