Bリーグ公認の「B.LEAGUE FREAK」に任命された俳優・浅利陽介が、いま気になるプロバスケットボール選手に話を聞く。
裏方キーマンに聞くBリーグの未来について
浅利:今日はBリーグの運営責任者である、増田匡彦さんにお話をうかがいたいと思います。増田さんは、Bリーグの前身であるJBL時代から、リーグの運営や広報に携わっていたんですよね。いま思い出しても、初年度の開幕戦はすごかった。
増田:私は開幕の運営責任者で、代々木第一体育館の9000席をうめるのに苦労したんですよ(笑)。それがいまでは、オールスターやファイナルの試合に1万人のお客さんが入るんですから、すごいですよね。次回のオールスターは新しくできた沖縄アリーナで行われます。バスケ熱の高い地域ですから、即日完売を期待しています!
浅利:日本各地にアリーナができていて、プレー環境も整ってきましたよね。
増田:Bリーグ開幕前は、市民体育館で試合をしていて、試合のたびに会場を確保するのに苦労しました。私は、レバンガ北海道の立ち上げに参画していたのですが、体育館の暖房を全開でつけても2℃くらいにしかならなくて(笑)。新アリーナの「北海きたえーる」で練習ができるなんて、当時は考えられませんでした。
浅利:ファンも嬉しいですね。
増田:2026年を目標に、新リーグ構想もあります。チームの事業規模を拡大して、1億円プレーヤーや、NBAの一流選手がプレーしたくなるようなリーグにしたいんです。
浅利:ワクワクしますね!ちなみに、増田さんがいま注目しているチームってありますか?
増田:B3ですが、長崎はすごいですよ。発足一年目にして、地元に根付いているんです。B3には勢いのあるチームが多いので、B1に上がってくるようになると面白くなりますね。
浅利:今シーズンは、番狂わせがあってほしいですね。選手の移籍も多かったので、どこが勝ってもおかしくないですから!
増田:そうですね。浅利さんはこの連載を続けた3年間でなにか変化はありましたか?
浅利:僕は、バスケ熱が3倍くらい増えたかも!この連載の初めてのゲストは、当時アルバルク東京にいた馬場雄大選手だったんです。馬場さんからはスティールの極意を教えてもらったなー。ディフェンスは川崎ブレイブサンダースの藤井祐眞選手に聞いたんだけど、ガッツでいけ!って(笑)。
増田:いい学びの場になってますね(笑)。
浅利:はい!僕は、本気で地元からプロのバスケ選手を出したいと思ってるので、選手から話が聞けて嬉しいです。
増田:浅利さんは今後Bリーグにどんなことを期待していますか?
浅利:NBAでも活躍できるような超人的な選手がたくさん出てくることですね。
増田:そうなったらいいですよね。
浅利:バスケットボールの最大の魅力は、プレーヤーとの距離が近いこと。モニター越しももちろんいいけど、試合会場にぜひ足を運んでほしいと思います! 増田さん、今日はありがとうございました!
《今月のゲストは…》
B.LEAGUE執行役員 増田 匡彦

大学卒業後に入社した会社でバスケ世界選手権やJリーグ関連の仕事にも携わり、その後、JBL(日本バスケットボールリーグ)に転職。現在は、運営責任者としてBリーグの発展に尽力する。
《インタビューを終えて…》

いつもは聞き役に徹する僕ですが、今回は増田さんからの逆インタビューもありましたね。Bリーグについての自分の思いをお話しすることができて嬉しかったです。Bリーグが、これからどんな進化をするのかとても楽しみです!
あさり ようすけ
俳優。2018年よりBリーグ公認「B.LEAGUE FREAK」に就任した、筋金入りのバスケファン。現在、テレビドラマをはじめ、映画や舞台の話題作にも多数出演。Bリーグ初年度の開幕戦には、僕も本当に興奮しました!