さまざまな企業の“サステナブル”な“アクション”をメトロポリターナ調査隊が突撃取材!
編集:オールバーズでは、2030年までにカーボンフットプリント「ゼロ」を目標に掲げていますが、現在の進捗は?
蓑輪:2020年の1年間で、製品の平均カーボンフットプリントを、前年より12%削減することができました。2025年までに半減するという目標達成に向け、いいペースで進んでいると思います。いまは、輸送と製造にかかるエネルギーの削減に力を入れています。パッケージを小さくして、飛行機よりもCO2排出量の少ない船で輸送をしたり、製造では、再生可能エネルギーの使用をさらに進めたりしているところです。日本は2050年までにカーボンニュートラルの達成を目指していますが、オールバーズでは、それよりも20年早い目標達成を目指しています。私たちが先行することで、解決すべき課題も明確にできるはずです。
編集:天然素材に着目し、メリノウールを使っていることも、オールバーズの特徴ですね。羊のゲップには温室効果ガスの一つであるメタンが含まれていますが、羊を育てる上で工夫していることは?
蓑輪:羊が牧草を食べて牧草地に糞をすることで、土壌の生態系が豊かになり、土壌の二酸化炭素を貯蔵する力が高まることがわかっています。羊を放牧する場所を変えながら、二酸化炭素を貯蔵できる土地を広げることで、羊の出すメタンガスをオフセットしていけるのではないかと思っています。ウール以外にも、ユーカリからつくったメッシュ素材や、ソールにはサトウキビからつくった自社開発のカーボンネガティブグリーンEVA(エチレン酢酸ビニル)を使っています。サトウキビは、雨水が豊富で灌漑が必要ないブラジル南部で育てているので、水の使用量も抑えられています。またそうした自社開発の素材の製造方法は、オープンにして他社にも使ってもらうことで、気候変動を逆転させる一助になればと考えています。基本的に、環境負荷の大きな素材を使いたくないので、ふさわしいものがなければ、自社で開発しています。たとえば、市場にあるビーガンレザーのほとんどは、石油系接着剤が使われています。だから私たちは、石油系接着剤不使用のビーガンレザーシューズを開発し、来年の春に発売予定です。
編集:今後、オールバーズのサステナブルな取り組みを、どのように発信していく予定ですか?
蓑輪:ファッション性や履き心地でオールバーズの靴を選んでいただいた方にも、弊社のサステナブルな取り組みについて、楽しみながら知っていただけるといいなと思っています。店舗では、徳島にある染物屋さんの協力によって、使い古したシューズを藍染めするワークショップも行っています。白い靴は汚れが気になりますが、染め直しなどして、捨てずに長く履き続けていただけたらうれしいですね。また、この冬から、ノルディックスキー複合競技の渡部暁斗選手とパートナーシップを結び、渡部選手のヘルメットに弊社のロゴを入れていただけることになりました。広告料の代わりに植林を行い、渡部選手が移動の際に排出するCO2をオフセットしようという計画です。気候変動問題を解決しなければ、ウインタースポーツも次世代につなげていくことはできません。私たち一人ひとりが自分の出している温室効果ガスに意識的になっていけるような仕掛けづくりも、ものづくりを行う企業としての責任だと感じています。

各製品には、素材調達、製造、輸送、洗濯、廃棄にいたるまでのカーボンフットプリントを測定した数値が表示されている。

国内には原宿店、丸の内店・大阪店(梅田)の2店舗がある。シーズンごとに限定色のシューズも登場。ウエアも取り揃えている。
About company
環境にやさしいシューズで
サステナブルを楽しもう!

Allbirds
蓑輪光浩さん
Allbirdsマーケティングマネージャー。
Allbirdsは2016年にアメリカで誕生したサステナブルなシューズブランド。全製品のカーボンフットプリントを、2025年までに半減し、2030年までにほぼゼロにすることを目標としている。
メトロポリターナの
#サステナアクションプロジェクト
最近よく耳にする「サステナブル(持続可能)」という言葉。地球環境を守るために私たちができることってなんだろう…? メトロポリターナでは、“環境をより良くするちょっとしたアクション”を「#サステナアクション」と名付け、サステナブルな社会の実現を後押ししていきます。詳しくはInstagramをチェック!
@ sustaina.action
※12月号で予定していた「#サステナアクションハッシュタグ投稿キャンペーン」の結果発表は来年に延期いたします。