《アバター相談室「flat.」の挑戦vol.1》テックとケアでソウゾウする 働く女性の健康に寄り添う仕組みづくり

Fem Care Project

【Fem Care Project 推進パートナー】
一般社団法人 女性の健康推進協会 代表 濵脇文子

 

健康ってそんなに大切?

あなたは今健康ですかと問われ、「はい」と答える人は何人くらいいるでしょうか。

不調はあるけど、病院に行くほどではないから、健康?しかし、例えば女性なら誰もが多かれ少なかれ経験する生理による不快症状や生理痛が辛くて仕事に集中できない人、生理前には気分の浮き沈みが激しく、生活に支障を及ぼす人もいます。そのような不快症状に対しては個人差が大きいため、女性自身も何か明らかな不都合が出るまでは関心が低く、日常的なものとしてこういうものかなと諦めていませんか。身体と心のことを相談できるところは病院がメイン。そうなると、ちょっと聞いてみたいという程度の不調で病院を訪れるのは気が引けるという人も多いかもしれません。

私たち、一般社団法人女性の健康推進協会(通称ジョセケン)は、保健医療の専門家である助産師を中心とした女性の健康を推進する活動を行う団体です。専門家としてだけではなく、同じ女性として、知っておくことでQOL(人生の質)が上がる健康知識やセルフケアなどを発信したり、企業と共に女性の健康支援の事業を展開したりしてました。

そもそも、私たちは日々健康のためだけに生きているわけではありません。そんなことより、目の前にはやらないといけない仕事や、楽しいプライベートの行事など目白押しです。忙しい日常の中で、どうすれば女性自身が自分の心身と気軽に向き合う時間が取れるかと思いあぐねていました。

見えすぎるとしんどいこともある

皆さんは、病院を受診する時どんな気持ちになりますか。病気じゃないかと不安だったり、上手に自分の現状が伝えられるか、このくらいで受診するなんてと思われるのでは等々、様々な気持ちが入り混じったりします。また、対面することで人は視覚的に沢山の情報を交換します。「こういう風に思われたくない(相手には、見せたくない)」と過度に緊張したり。表情や声色から「相手の気分を害したのでは」など感情的負担を負うこともあります。特に、女性特有のセンシティブでプライベートな内容の相談等は、見えすぎるとしんどいことも受診が億劫に感じる原因の一つかも知れません。

そんな、心的負担を軽減できるものとして、近年注目されているのがアバター(分身)です。アバターは、使う人ごとの「心理負担・消耗度」を軽減し「集中力」を持続させる、道具の一つと言われています。株式会社BRINGでは、様々な場面/場所で起こるコミュニケーションを、アバター(分身)を通じて可能にするサービス「バタラク」を展開し好評を得ています。株式会社BRINGのスタートアップ推進部は女性二人の部署ということもあり雑談の中から、女性特有の健康課題に関しては、言いにくいけど相談したい場面がたくさんあるという話になり、この分野でもアバターによるコミュニケーションサービスが有効に活用できるのではと、希望を感じました。そこで、同じ志を持つジョセケンと共に、経済産業省 令和4年度フェムテック等サポートサービス実証事業費補助金実証事業に応募し採択されました。

もっと気軽に垣根なく「flat.」に!という名前に込めた思い

健康に関する知識を得るために、セミナーやオンデマンドコンテンツは有効です。しかし、一方的な情報提供だけでなく、自分のことばで素直に自分の身体や心について語り、寄り添ってもらえる場はより必要です。なぜなら、人は誰一人同じ人はいないし、医学的に問題はなくても、抱える問題や悩みはその人の生きてきた過程や置かれている環境によっても異なるからです。また、相談したいと思う症状がなくても、普段から健康に関して意識を持つこと、相談したいと思ったときに気兼ねなく話に行ける「場」があることが大事です。

身構えずに空いた時間にふらっと立ち寄るように気軽に相談できる場所。アバターによる(情報通信システム上、安全な)空間で、女性自身が自分の言葉で気兼ねなく語ることのできる場。そして医療者と患者というのではなくフラットな関係性で話せる環境づくりをめざして「flat.」と名付けました。アバターを使うことで相談へのハードルが下がり、専門家とも気軽に繋がれる環境づくりを目指します。

動き出したばかりのプロジェクト。私たち自身も不安だったり楽しみだったりワクワクしています。アバター相談室「flat.」を出た後は、気持ちが楽になり自分の身体や心と向き合うのが楽しくなる、そんな場所に育てていきたいと思います。健康はあくまでも手段であって、一人一人が健やかで幸福である「健幸」創りにも活用していただけると幸いです。

フェムテックで女性が生き生きとより健康に豊かに働ける社会のソウゾウを目指して一歩一歩進んでいきたいと思います。次回は、先日おこなったアバターセミナーのレポートをお届けしたいと思います。どうぞ、お楽しみに!


●オンライントークイベント開催〜ランチトーク〜

ライフステージごとの健康課題と対処について
助産師Vtuberによるトークイベントです。
特に身体に不調がない人も、ぜひ気軽にのぞいてみてください。

■第1回
日時   2022年9月21日(水)12:10-12:45
内容   生理にトラブルがある人!あつまれ!
配信方法 オンライン
定員   先着50名
参加費  無料
視聴URL https://select-type.com/ev/?ev=xhi0mIxrYpM 

■第2回
日時   2022年10月13日(木)12:10-12:45(日程決まり次第、LINE等でお知らせ)
内容   更年期を幸年期にしたい人!あつまれ!
配信方法 オンライン
定員   先着50名
参加費  無料
視聴URL https://forms.gle/MP7Bspk24WyFe94n9


●助産師オンライン相談

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【Fem Care Project 推進パートナー】

一般社団法人 女性の健康推進協会(ジョセケン)

2020年に設立された一般社団法人女性の健康推進協会(ジョセケン)が掲げるミッションは、「女性たちの心身や環境を想像(ソウゾウ)し、より良い健康を創造(ソウゾウ)する」こと。ジョセケンには、約300名の助産師が所属し、妊娠・出産・子育て支援のみならず、女性の生涯の健康の支援者として、働き方などを新しく見つめ直し、現代女性に寄り添いながらサポートすべく企業でのセミナー開催や、SNSでの発信などを行っている。
https://wha.jp.net/joseken

 

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代表理事 濵脇文子 

助産師・看護師・保健師資格を持ち、ジョセケンの初代代表理事に就任。現在、お産や子育ての喜怒哀楽を、楽しく伝えるべく「お産楽語」にもチャレンジ中

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