メトロポリターナ編集部が、東京メトロ沿線で見つけたいろいろなことを気ままにご紹介。今回は、編集部員・大谷が、ものづくりの街・蔵前にある、ヴィンテージ古着などを扱うセレクトショップに行ってきました。
蔵前/genre
高校生の頃から古着が大好きで、休日はよく古着屋を巡っている、編集部の大谷です。先日、古着好きの友人から蔵前に素敵なショップがオープンしたと聞き、期待と想像を膨らませて、早速訪ねてみました。2020年11月にオープンした「genre(ジャンル)」というセレクトショップで、「大人の女性に向けたヴィンテージスタイルの提案」がコンセプトとのこと。お店の中に入っていくと、80年以上も前につくられたヨーロッパのワークウエアがたくさん並んでいました。

「genre」では、ヨーロッパで買い付けをしているという1940年代より前のヴィンテージウエアやアンティークジュエリーをはじめ、《OUTIL(ウティ)》や《MARIA RUDMAN(マリア ルドマン)》など、国内外の厳選されたブランドを取り扱っています。白い壁と黒い什器が調和した、シックな店内の一角には、それぞれデザインの異なった黒色の洋服がずらり。そこには、どんなこだわりが詰まっているのか気になったので、店長の砂原果(すなはら このみ)さんに、お話を聞きました。

「1940年代以前に針子や教師などが着ていた黒色の仕事着を、私たちは『ブラックワークドレス』として提案しています」と、砂原さん。当時の黒色のままで、染め直していないという生地は、サラッとした手触りで、光にあたったときの光沢感も含めて、独特な黒の色合いに心惹かれました。なかには、オーダメイドでつくられたものも。個人の好みに合わせてカスタムされた丸形ポケットや、ハンドステッチがアクセントの丸襟など、細部にまでこだわりが感じられます。

「genre」には、ほかにも40年代の軍仕様のトラウザーズや1900年代のブラウスなど、なかなかお目にかかれないものが並んでいます。僕は、普段からレディースの古着を取り入れるのが好きなので、試着をしてみたいアイテムがあったのですが、サイズが合わず(泣)。砂原さんは「実用的でありながらも、品良く、エレガントに着られるようなアイテムやスタイルを提案していきたいです」と話してくれました。ぜひ、「genre」でヴィンテージの新たな魅力を感じてみてください!
GENRE
台東区蔵前4-14-11ウグイスビル201
[TEL]03-5809-2982
[営]月・木〜日 13:00〜19:00
[休]火・水
Instagram:https://www.instagram.com/genre_vintage
大谷光(おおたに ひかる)
メトロポリターナ編集部員。東京都小平市出身。東京23区エリアを日々探索中。でも、多摩地域と函館西部地区が心のオアシス。