illustration: Yu Fukagawa

「感謝のそうじ」で福を呼ぶ〈前編〉《お多福美人講座》


元新橋芸者の千代里による連載「お多福美人講座」。そのWEB特別企画として、おうち時間を見つめ直したいこの時期にぴったりな千代里流のそうじ術を、前編・後編にわたってご紹介します。「感謝のそうじ」と呼んでいる、そのそうじ方法とは?

 

せっかく、そうじをするなら

「気持ちいい家で暮らしたい。そうじをしよう!」と思い立って、そうじをしはじめたのに、「どうしてこんなもの買ってしまったんだろう」と自分を責めたり、「こんなことしてる場合じゃない」と焦ったりして、逆にすさんだ気持ちになってしまうことはありませんか。

あるいは、手当たり次第に手をつけて、かえって散らかることもあるかもしれません。そんなときにおすすめなのが「感謝のそうじ」。ほんの数分でも、完了した範囲が狭くても、心のなかに清々しさが生まれます。

 

「感謝のそうじ」ってなに?

そうじをする第一の目的は、ほとんどの場合「きれいにすること」だと思うのですが、「感謝のそうじ」では、その目的を「豊かさやうれしさを感じること」とするのがポイントです。そうした目的意識のもとに、感謝をしながらそうじをする。それが、「感謝のそうじ」です。ペン立て、引き出しといった狭い範囲のほうが、最初はやりやすく楽しいと思います。壊れているものや、汚れている場所など、ふだんから気になっているところに手を入れるのもおすすめです。

 

「感謝のそうじ」のやり方

その具体的なそうじ方法ですが、なにも特別なものではありません。たとえば引き出しであれば、中に入っているものを取り出し、使いやすいように並べていきます。

そうして手を動かしながら、

 

「これは色がきれいだな」

「〇〇さんからいただいたんだっけ」

「手触りがいいな」

「これを使ってあんなことしたなぁ」

 

という感じで、自分の身のまわりにあるものに対して、あらためて豊かさや喜びを見出し、味わっていく作業をしていきます。すると、

 

「つくってくれた人がいるんだよね」

「運んでくれた人もいる」

「それを買える財力があった」

「それを今も持ち続けていられる」

 

などなど、それまで見逃していたことや恩恵に気づき、「感謝の想い」があちこちに派生していきます。そうして自分に与えられているものを確かめていくと、いつもの部屋にどれほどの恵みやギフトが詰まっているか、それらに日々の暮らしがいかに支えられているかといったことも次第に感じられて、さらに感謝の念が湧き、自分の中を「ありがとう」という気持ちが循環するような気がしてきます。

 

 

次回の〈後編〉では、「感謝のそうじ」によって、どんないいことがあるのかをご紹介します。乞うご期待!






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