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鶴見篤四郎という男、その怪演にあたって
人気漫画『ゴールデンカムイ』が、豪華キャストを迎え今年1月に待望の実写映画化。そしてこの10月から、続編が連続ドラマとなって配信・放送中だ。アイヌの莫大な埋蔵金をめぐる物語を描いた本作。北海道の大自然やアイヌ文化、野生動物との格闘など、見ごたえあるシーンの数々にも目を奪われるが、この作品の大きな魅力となっているのが、個性豊かなキャラクターたちの活躍だ。なかでも異彩を放つ人物が、玉木宏演じる鶴見篤四郎中尉。第七師団を従え埋蔵金を追う、本作において重要な存在である鶴見を演じるうえで、玉木はどのように役と向き合ってきたのだろう。
「狂気のみならず、大船を率いるリーダーとして、人から慕われる人情と愛嬌を持ち合わせていなければ、鶴見という人間は成立しないと思いました。実写化に対するプレッシャーを感じることもありましたが、原作を愛する方々の思いに応えられるように、役づくりを進めていきました。私も原作が大好きだからこそ、心からやりたいと思える役を演じる幸せを噛み締めながらの撮影でした」
ドラマ版では全9話にわたって描かれ、登場人物、物語の展開ともにさらに充実した仕上がりが期待される。玉木が感じるドラマ版の魅力とは?「各キャラクターの際立つ個性が細かく表現されています。ドラマだからこそ、一人ひとりが本領をしっかり発揮できている。主要人物のみならず、すべての登場人物のまわりで物語が展開されていく様は、どこを切り取っても楽しんでいただけると思います」
映画版は世界中で配信され、海を超えて本作は愛されている。「自国で撮った作品に字幕をつけて勝負できた点はよかったと思います。本来伝えたかったものを崩さずに、よりたくさんの人にこの世界を届けられるのではないか」と玉木は手応えをあらわにする。「連続ドラマW ゴールデンカムイ ─北海道刺青囚人争奪編─」は、WOWOWで独占放送・配信中。壮大な物語の道筋を、ぜひ見届けてほしい。
たまき ひろし
1980年、愛知県出身。ドラマ『せつない』で俳優デビュー。2004年公開『雨鱒の川』で映画初主演を飾ると、その後は連続テレビ小説『こころ』、『のだめカンタービレ』シリーズ、映画『キングダム』シリーズ、映画『沈黙の艦隊』など、多くの話題作に出演する。今年放映の出演作として、NHK BS時代劇『おいち不思議がたり』、11月には映画『十一人の賊軍』の公開が控えている。
© 野田サトル/集英社 ©2024 WOWOW
『連続ドラマW ゴールデンカムイ ─北海道刺青囚人争奪戦─』
原作:野田サトル「ゴールデンカムイ」(集英社ヤングジャンプ コミックス刊)
監督:久保茂昭、片桐健滋、落合賢、佐藤洋輔
脚本:黒岩勉
出演:山㟢賢人、山田杏奈、眞栄田郷敦、矢本悠馬、玉木宏、舘ひろしほか