メトロポリターナ2月号は「やめられない四谷三丁目」。
歩けば歩くほど、知れば知るほど、やみつきになる四谷三丁目。ついつい写真も撮りたくなる。カメラ片手に、ゆっくりじっくり楽しんでみよう。
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夜もいいけど、昼もいい
昼下がりに四谷三丁目の駅を降り、新宿通りから一歩路地へと入り込む。車や人が多く行き交う大通りとはうってかわって、辺りはとても静か。少し歩くと、目の前に行列が見えてくる。ここはこの街の人気店、サクサクのかつが名物の老舗「とんかつ鈴新」だ。
「荒木町と呼ばれるこのエリアは飲み屋街として一般的に知られていますが、実はある理由でマニアの間では密かに人気の場所なんです」と、鈴新の店主・鈴木洋一さん。「一周歩いてみるとわかりますよ」という鈴木さんの言葉を頼りに、街を巡ってみる。路地に入り、階段を下り、しばらく歩くとまた階段。上ったり下ったりを繰り返しながら、いくつもの細い路地を通り抜けていく。冒険心をくすぐるような、不思議な地形。石畳の小道や趣のある店構えの飲食店がいたるところにある。
「この一帯は、江戸時代には徳川家のお屋敷があり、明治以降は花街として栄えた歴史の面影があちこちに残っています。さらに、街全体の高低差が大きく、すり鉢のようになっている地形もユニーク。ほかにはない街の景色が、地形や歴史好きのマニアにはたまらないんです」と鈴木さん。
荒木町から少し離れた場所には、元銭湯という空間でアートを楽しめる新しいスポットがあり、道中には、老舗のたい焼きやコロッケなど、この街ならではのソウルフードもあり。おいしくて楽しくて、何度も通いたくなる場所がたくさんある。歩けば歩くほど、知れば知るほど、やみつきになる四谷三丁目。ついつい写真も撮りたくなる。カメラ片手に、ゆっくりじっくり楽しんでみよう。
やめられない四谷三丁目
[03]バンダラランカ|新たな出会いを求めて、何度でも訪れたくなる①
[04]四谷未確認スタジオ|新たな出会いを求めて、何度でも訪れたくなる②
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